リーチスタッカーとは
リーチスタッカーは、港湾で、コンテナを吊り下げ移動させたり輸送車両にコンテナをのせる荷役用の特殊な自動車です。
フォークリフトのように下から、コンテナをすくい上げ、上をつかんで移動させます。クレーンと同様に、アームが伸び、先端に付いているスプレッダー(吊り具)につけられているツイストロックをコンテナの上にある金具に差し込み固定してコンテナを吊り下げます。
本来港でコンテナを積み下ろしするには、コンテナヤードにある機械を使わなくてはいけません。しかし、リーチスタッカーを使うことで、コンテナヤード外でも作業ができますので、コンテナの上げ下ろしがやりやすくなります。
操作をするには、ショベルローダ等運転技能講習を修了しなければいけません。
リーチスタッカーの使用用途
船で運ぶコンテナを保管しておく場所をコンテナヤードといいます。コンテナヤードは、保全地域にあり、ここから、船に積んだり、トラックに積んで陸送します。
コンテナヤードが、混雑している場合、運んできたコンテナを一時置き場に降ろすためにリーチスタッカーを利用します。そうすることで、トラックは、次のコンテナを積んで運ぶことが出来るので、時間短縮になります。
コンテナにキズや破損が見つかった場合、運んできたコンテナをコンテナヤードに下すことができないため、次の仕事ができません。リーチスタッカーでコンテナ一時置き場に置くことで、次の仕事に行くことができ効率が上がります。
リーチスタッカーを使うことで、コンテナヤードの混雑も緩和されます。
また大型の設備がない中小規模の港湾では、専用設備の代わりにコンテナを運んだり、内陸の貨物ターミナルでは、フォークリフトの代わりに使われています。