モーターヨット

モーターヨットとは

モーターヨット

モーターヨットとは、居住空間を持ったキャビンクルーザーの中でも、船内にオーナーズベットルームやサロンスペースなど居住スペースが豪華な船です。

船のサイズが豪華な居住空間を確保することから、船体が大きくなりボートと言わずヨットと呼ばれます。日本ではヨットと聞くと、帆 (セール) があるセールボートをイメージしますが、海外では遊びで使う比較的大きな船のことをヨットと言います。

モーターヨットは、エンジンを使いモーター駆動で航行します。大きさは、35フィートオーバーになり、それ以下の船はボートです。大きい船では、130フィートを超えるものもあります。130フィート以上のクラスは、メガヨットと呼ばれることもあります。

モーターヨットの使用用途

モーターヨットは、ハイクラスの人たちが、航海を楽しむクルージングや船上パーティーなどに使われます。クルージングでは、充実したキャビンを使い1週間から数ヶ月の航海でも快適な海の上での生活を過ごすことができます。住居と同じ感覚で住みながら、世界中を回ることが可能です。

船の上でのパーティーは、町中の喧噪をはなれ、見渡す限りの海や、美しい自然の非日常を味わいながらお客様をもてなすこともできます。社交の場として活用したり、親しい友人を呼び優雅なひと時を過ごしたりするのも用途の1つです。

また、沖に出て豪快な釣りや碇をおろしてスキューバーダイビング楽しんだり、静かな入り江に止めて自然を楽しんだりする使い方もあります。

モーターヨットの原理

船の推進機関には、船外機・船内外機・船内機などがあり、モーターヨットの多くは船内機を採用しています。船内に搭載されたエンジンにより作られた力は、シャフトを通じプロペラへ伝えられ、回転させることで推進力を発生させます。プロペラ後方部には舵板が設置されていて、ハンドルを回し向きを変えることで、進行方向を変えることが可能です。

船内機エンジンは、4ストロークのディーゼルエンジンを搭載しているものが多く、その場合の燃料は軽油です。また、エンジンの冷却方式は、船外から取り込んだ水をシリンダーブロック内に直接循環させる直接冷却方式と、シリンダーブロック内に冷却水を循環させ、熱交換器を通して船外の水で冷却する間接冷却方式があります。

船内機はエンジンの重量は重くなりますが、燃費などの経済性・耐久性に優れる点が特徴です。

モーターヨットの種類

モーターヨットは、主に以下の種類に分類されます。ただ、モーターヨットには多くのバリエーションが存在するため、他にもさまざまなタイプがあります。

1. キャビンクルーザー

居住性に重点を置いたモーターヨットの一種で、キャビンスペースを備え、寝室やリビングエリア、キッチン、バスルームなどが完備されています。長期間のクルージング、家族や友人との船旅に適しています。

2. フライブリッジヨット

船の上部に広々とした開放型デッキ (フライブリッジ) を備えているヨットです。一般的にラウンジエリア、ダイニングエリア、バー、日光浴スペースなどが配置されていて、贅沢なクルージングを満喫できます。

3. トローラーヨット

長距離航海に適した頑丈なモーターヨットです。主にディーゼルエンジンを使用し、燃費効率が良く経済的な航海が可能です。広々としたキャビンスペースが特徴のヨットで、家庭のような快適さを船上で楽しむことができます。

4. メガヨット

メガヨットは、非常に大きなサイズと豪華な設備を備えた高級なモーターヨットです。寝室スイート、リビングエリア、ダイニングルーム、プール、ジャグジー、ヘリポート、ジム、シネマ、豪華なデザインの内装などが完備されていて、優雅な船旅を楽しみたい富裕層に向けた最高峰のヨットの1つと言えます。

モーターヨットのその他情報

運転に必要な免許

エンジン付きのボートやヨットを操縦するためには、国家資格である船舶免許が必要です。船舶免許には複数の種類がありますが、ほとんどの船舶は「1級小型船舶操縦士免許」か「2級小型船舶操縦士免許」があれば操縦できます。

1. 1級小型船舶操縦士免許
ボートの重さが20トン未満、全長24メートル未満、航行区域の制限がないので、世界中の海を航行することができます (動力船で海岸から100海里 以上沖に出る場合は、6級海技士 (機関) 以上の資格を有する者の乗船が必要) 。クルーザー、外洋ヨット等、小型船の船長として、使用範が極めて広い免許です。

2. 2級小型船舶操縦士免許
乗れるボートの大きさの限度は1級と同じですが、平水区域および海岸より5海里以内の航行に限られます。沿岸から5海里と言うと、およそ9キロくらいで、岸が見える範囲で走る場合の免許です。

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