エアボートとは
エアボートとは、別名プロペラボートまたはファンボートとも呼ばれ、平底な形をした比較的小型の船舶のことです。まだ日本では認知度が低いですが、特にアメリカなど海外においては観光や救助用として人気な乗り物です。
エアボートの原動力はプロペラであり、そのプロペラを囲むようにプロペラガードが設置されています。プロペラは自動車などと同様のエンジンによる動力で回転しており、推進力によって進行します。またプロペラで進行することから、水中にスクリューが無いことも特徴の一つです。これによりエンジンの出力次第で、陸上での走行も可能となります。
日本でエアボートを操縦する為には、小型船舶免許の一級または二級が必要となります。
エアボートの使用用途
エアボートの使用用途としては、主に観光や救助による使用がメインとなっています。これはプロペラによる推進力によって、湿地帯や瓦礫の中など普通のボートでは走行できないような場所も走行可能な為です。
観光においては、アメリカ合衆国の南東部に位置するフロリダの湿地帯やエバーグレーズ効率公園などで、多くのエアボート観光ツアーが実施されています。
救助においては、2005年にアメリカ合衆国のニューオーリンズでのハリケーン・カトリーナによる大規模な水害の際には、全米からエアボートが招集され約3000人にも及ぶ人々をエアボートによって救助しました。日本でも、洪水などの水田地帯における環境が湿地帯の環境に類似していることから、行政が救助艇としてのエアボートの導入化が進められています。