USBアダプタとは
USBアダプタとは、家庭用の交流電源をUSB用電源へ変換するACアダプタの一種です。
USBの正式名称は「Universal Serial Bus」であり、異なる形状のポートを統一化する目的でつくられた規格の一つです。アダプタとは、異なる種類の媒体を仲介する器具を指します。したがって、USBアダプタはUSBポートとコンセントなどを変換する器具です。
USBアダプタの使用用途
USBアダプタは、日常生活でも頻繁に目にする器具です。USBアダプタの使用用途は主に以下の2つがあります。
- 携帯電話やタブレットをはじめとする電子機器の充電
- 電子機器同士の情報伝送
USBアダプタは、家電量販店はもちろんコンビニでも安価かつ手軽に入手可能です。
USBアダプタの原理
USBアダプタの場合、コンセントによる交流電源入力の製品が主流です。この製品は、コンセント・USBポート、ケース、AC-DCコンバータ、などで構成されます。
コンセントは家庭用AC100Vタイプが主流です。2本の電源用プラグがあり、抜け防止用の穴が開いています。USBポートは一般的なType-Aの場合、内部が4つの導体に分かれており、両端の2か所が電源用です。
ケースは内部部品を保護し、感電を防止するのが目的の部品です。絶縁性が高い樹脂などが使用され、AC-DCコンバータでAC電源をDC5Vへ変換します。変換の効率や容量は、AC-DCコンバータの性能によって決定されます。
USBアダプタのその他情報
1. USBアダプタと規格
USBの規格統一化により互換性が改善され、消費者の利便性が大幅に向上しました。ただし、USBアダプタだけで携帯電話等の充電ができるわけではなく、USBをMicro BやType-Cなどに変換するUSBケーブルが別途必要です。
USBには情報処理速度の進歩により規格が多種多様にあります。最も主要なタイプはUSB Type-Aと呼ばれるもので、多くのパソコンに採用されています。一方で、Type-Cは近年急速に普及したタイプで、スマートフォンやハイエンドパソコンに採用されています。
2. USBアダプタと充電速度
充電の速度はUSBアダプタの最大電力に依存します。USBは規格として電圧がDC5Vと定められているため、多くの場合は高電流容量のアダプタを使用することで急速充電が可能です。
ただし、USBケーブルの仕様によってはUSBアダプタ本来の性能を得られない場合があります。こうした理由からUSBアダプタや付属のUSBケーブルを購入する際は、スペック情報の確認が必須です。
3. USBのバスパワーとセルフパワー
USB規格で動作する製品は、バスパワーとセルフパワーで動作するものに分かれます。このうち、USBアダプタが必要となるのはセルフパワーで動作する機器のみです。
バスパワーとは、PCなどのUSBポートから電源供給を受けて動作する機器です。バスパワーにより動作するUSB機器は、個別に電源供給を行う必要がありません。そのためケーブル本数を少なくできますが、一方で、大量に電力を消費するUSB機器の動作は不可能です。
一方で、セルフパワーで動作する製品は、USBアダプタを用いて電源供給を行う必要があります。ただし、その分大きな電力を消費した機器の動作が可能です。具体的には、外付HDDやプリンタ・スキャナなどの動作には適応されます。
4. USBアダプタの発熱
USBアダプタは、AC-DC変換および電圧の変換時に発熱します。特に出力の高く、高速充電に対応したUSBアダプタを利用する際には熱が発生しやすくなります。USBアダプタ利用時の熱の発生は避けられません。
熱によってUSBアダプタが変形したり異臭が発生した場合は、そのまま使い続けると発火の危険があります。使用を中止したうえで、新しい製品との交換が必要です。
参考文献
https://smartlog.jp/163540#S30791411
https://time-space.kddi.com/ict-keywords/20190116/2549
https://web-style.info/usb-power-adapter/
https://uzurea.net/usb-type-complate-list/
https://www.mco.co.jp/blog/20190821/
https://www.sanwa.co.jp/product/peripheral/howto/self-bus.html