部品洗浄機とは
部品洗浄機は、工場等で生産した部品を洗浄する機械です。小型部品用から大型部品用まで、さまざまな洗浄方法に対応した製品があり、種類が豊富です。洗浄方法には、超音波洗浄、真空洗浄、ジェット洗浄などがあり、汚れの種類や部品に応じて選択します。また、洗浄する部品の設置方法についても、自動で搬送するタイプや、手動で移動させるタイプなどがあります。
洗浄だけでなく、エアブローによる乾燥や真空乾燥機まで装備している機種もあります。
部品洗浄機の使用用途
部品洗浄機は、小型から大型まで各種の部品の洗浄用途に使用されています。高い水圧を利用して洗浄と同時にバリ取りなどが行われる場合もあります。
半導体などの細かな部品の洗浄には、超音波洗浄が使用されています。
電子、精密部品の切削部品や、自動車のエンジンや足回りの小さめの部品などは、かごに入れて、洗濯機のようなイメージで回転させて洗浄することが多いです。
大型のワークでは一つ一つを搬入し、ジェット噴射等で洗浄していきます。
部品洗浄機の原理
部品洗浄機の原理は、機種によりますが、食器洗い洗浄機や洗濯機に似た洗浄方法が多いです。ドラムに部品を入れて水や洗剤と一緒に回転させて汚れを落とします。
また、部品洗浄機には、さまざまな洗浄方法があります。それぞれの特徴を生かした洗浄方法が選択されています。
ジェット洗浄は、水や洗剤を高圧ジェットで噴射して汚れを落とす方法です。水溶性のアルカリ洗剤を使用する場合もありますが、お湯で強力に脱脂することができます。
真空洗浄は、金属でできたチャンバーの空気を排気し、圧力を下げることで汚れを剥がす方法です。小さな穴につまっているような細かい汚れも落とすことが出来ます。
脱気洗浄は、真空洗浄よりも空気の圧力が高いですが、同じ原理で汚れを落とします。真空洗浄ほど高価な設備がいらないので、コストを低く抑えることができます。
超音波洗浄は、水の中に部品を浸漬させて超音波を当てることで汚れを落とします。油分や落ちにくい汚れをこすらずに落とすことが出来ます。半導体等の細かなパーティクルの洗浄にも使用されています。
参考文献