ハヤコートとは
ハヤコートとは、サンハヤト株式会社が製造販売する基板用コーティング剤の商品名です。サンハヤトの基板コーティング剤であるハヤコートは、ハヤコートMark2と呼ばれ、
屋外設置された機器の内部にある基板の湿気や結露や塩害と言った外的な環境要因に対して、その他にも温泉地を代表する硫黄などの腐食性気体を発生させる環境下において、又、
マイグレーションや吸湿などによる絶縁性低下に対しても、このハヤコートを塗布することで、基板の腐食や絶縁防止対策が図れます。
ハヤコートの使用用途
ハヤコートの使用用途については、サンハヤトのホームページより、ハヤコートの採用事例に関する記載が有りましたので、以下に参考転記します。ハヤコートMark2の採用事例は、工場内におけるファクトリーオートメーションロボット用の制御基板に採用、信号機や券売機などの交通制御システムに採用、自動販売機に採用、携帯基地局にて採用、野外での音響装置に採用、空調用室外機に採用、温泉地の監視装置や通信装置に採用、強制冷却中の結露によるマイコンオーバークロック対策など、量産向けに多数の使用実績があります。
ハヤコートの原理
ハヤコートを製造販売しているサンハヤト株式会社は、化学製品事業から始まった会社で、ヒット商品の接点復活剤を始めとした主に電子基板に関する化学製品を主体に開発しており、現在では電子機器事業から基板関連製品事業からオーディオ関連製品事業まで広げています。その中でも基板絶縁コーティング剤のハヤコートは、会社創設後、間もなくして発売を始めているサンハヤトにとっても歴史のある主力商品であることは間違いありません。そんな主力商品のハヤコートは、そのコーティング剤を基板に塗布することで、基板に形成した絶縁被膜が、湿気や腐食を引き起こす汚れた外気などの不具合要因から基板をガードしてくれます。臭気も低く、有機溶剤中毒予防規則に非該当である為、作業も容易に行えます。基板の狭い箇所にまで十分に染み渡るので絶縁性は抜群で、半田面や金属や樹脂などにもシッカリ密着します。更に、基板の補修時にはコーティングを剥がさなくとも、そのまま状態で半田付けが可能ですので、リワーク性にも優れています。