コベルココンプレッサ

コベルココンプレッサとは

コベルココンプレッサとは、各種汎用の圧縮機の製造・販売を行う企業であるコベルココンプレッサが販売するコンプレッサです。

コベルココンプレッサは、KOBELCO (コベルコ) を統一ブランドとする神戸を拠点とした神戸製鋼グループに所属しています。コベルココンプレッサが会社名であり、コベルコが販売するコンプレッサを一般的にコベルココンプレッサと呼んでいます。

コベルココンプレッサの特徴は、コベルコが手掛ける各種圧縮機による省エネ性能、その実使用診断、及び長年の経験に基づく、多彩なソリューションや改善提案による企業貢献です。

コベルココンプレッサの使用用途

コベルココンプレッサは、国内外で石油化学、空気分離、環境用途など幅広い分野で活用されています。また、客先のニーズにあわせたカスタムメイドや最適な設計も特徴です。

コンプレッサのラインナップは、給油型圧縮機とオイルフリー型圧縮機を始め、蒸気駆動型の空気圧縮機やスクリュー型の蒸気発電機、窒素発生機器など、多彩な圧縮機とその関連装置などです。

又、コベルココンプレッサは、工場やプラントなどの産業用の大型設備において、高性能な省エネ圧縮機と、その圧縮機を駆動するインバータと共に使用されています。

コベルココンプレッサの原理

1. コベルコココンプレッサの構成

コンプレッサは、昔からの日本語で言う圧縮機のことを言いますが、圧縮機は「気体に対して圧力を掛けて、その気体の体積を縮小させる機械」です。

コベルココンプレッサは、圧縮するメカ機構部分とその圧縮機構部分を駆動する電動機部分とで構成されています。主に工場で使う圧縮空気源、プラントにおいて使用しているガスの圧縮、及び冷凍機における冷媒ガスの圧縮などに使われます。

2. コベルコココンプレッサの圧縮機構

メカ部分に関する圧縮方式は色々なものがありますが、コベルコでは従来から大型のコンプレッサ用途が多いため、それに適したレシプロ型やスクリュー型、遠心式と呼ばれる圧縮機構が主流です。

レシプロ型圧縮機は、往復動式とも呼ばれ、シリンダの中でピストンが往復運動してガスや空気を圧縮する方式です。回転運動を往復運動にするため、クランクシャフトとコンロッドを使います。吸入弁と吐出弁を設け、逆流を防止します。レシプロ型は振動が大きいのが難点ですが、多気筒にして振動の緩和が可能です。

スクリュー型圧縮機は、コベルコの場合2個のスクリューを使用して、かみ合い空間を次第に小さくして圧縮します。連続流であり、振動が小さい特徴があります。弁などがなく、単純構造で高耐久性です。

遠心式圧縮機は、ターボ型圧縮機の1つであり、高速で回転する羽根車により遠心力を使って圧縮する方式です。小型で振動が小さい圧縮機であり、化学プラントや大型の冷凍機・空調機などに使われます。

メカ圧縮機構を動かす電動機部分は、昨今の省エネ要求の高さから電動機の駆動は、多くはインバータです。電動機そのものは、永久磁石を内蔵した同期モータを採用し、磁界部分を高性能な磁石にすることで省エネ性能を向上させています。

コベルココンプレッサの種類

1. レシプロ型圧縮機

横型圧縮機は、歴史が古く、シリンダ配置は水平対向です。小型から大型までラインナップしており、給油式・無給油式などを含めて客先の要求に適した製品があります。

縦型圧縮機は、横型に比べ設置面積が小さく、付帯設備を含めたパッケージ設計により最適な運転・制御方法になっています。

2. スクリュー型圧縮機

スクリュー型圧縮機は、省スペース・低メンテナンスコスト・連続運転性・取扱いガスの幅広さなどが特徴で、プロセスガス中に油が混入しない無給油式と油を注入する油冷式及び冷凍機があります。

無給油式スクリュー圧縮機は、オイル&ガス、石油精製・化学、製鉄用など広範囲な分野において、多くの実績があります。

油冷式スクリュー圧縮機は、水素ガス、ヘリウムガス、コークス炉ガス、ガスタービン燃料ガス、最近ではLNG船低圧エンジン燃料ガス等、多分野にわたり実績があります。圧縮機室内に油を注入するタイプであり、給油によるロータ間のシール効果により、容積効率が向上し、高圧用途・高圧縮比に最適です。また、スライド弁機構を用いた圧縮機の容量制御が可能であり、負荷変動に対するエネルギーロスが少なくなります。

3. スクリュー冷凍機

冷凍機本体に油冷式スクリュー圧縮機を採用し、単段機とタンデム2段機があります。ユーザーの要望により、最適な冷媒選定およびエコノマイザーシステム、2元冷凍システム等の冷凍システム設計などが可能です。

4. 遠心式圧縮機

遠心式圧縮機は、遠心力により気体に速度エネルギーを与え、それを圧力に変換して気体を圧縮します。高速で回転するので、小型・軽量であり、圧力を上げるには多段にします。

参考文献
https://www.kobelco.co.jp/products/db/1193597_14789.html

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