PCB設計とは
PCB設計とは、PCB(Printed Circuit Board)の基板設計のことであり、PCBは直訳すると印刷回路基板に相当します。印刷回路基板とは、一般にガラス(ガラエポ)や繊維(コンポジット)や紙フェノールと言った材料を使用したPCB基板の上に銅を張り付け、それをエッチングと言われる溶剤を使って、回路部分の銅箔のみを残すいわゆるパターン回路基板を言います。
すなわち、PCB設計とはPCB基板上のパターンや層構成を、配置するICやLCRなどのチップ部品とともに専用の回路図やシミュレータ、配線レイアウト、電磁界や発熱、応力解析用のCADツールを使用して詳細に設計することを、PCB設計と呼んでいます。
PCB設計の使用用途
PCB設計の使用用途は、最終的にはPCB(プリント回路基板)と言う形で実用上は使用されることを最終目的としています。PCB自体は、エアコンや冷蔵庫やテレビなど、電化製品の内部には、必ずと言って良いほど使用されています。そのPCBを、製品に内蔵される電子基板として具現化しているために使用されているツールが、回路図専用CADや基板パターン設計CADです。
その設計手順は、一般的に電子回路を設計した後、その回路を実際に使われる部品構成表に変換し、さらにその回路と実装部品をパターンと言う形で、基板上に銅箔パターン回路を具現化していくのがPCB設計になります。
PCB設計の原理
PCB設計の原理を説明するには、PCBの原理から理解する必要があります。PCBの原理については、前述の通り、プリントサーキットボード(印刷回路基板)を指し、ガラスや繊維や紙と言った電気を通さない絶縁物を材料とした基板の上に、電気を通す銅箔を張り付けて、電気を通したい部分以外の銅箔をエッチングで溶かして出来上がった基板がPCBになります。
そのプリント基板上のパターン回路を形成するために必要なパターン設計情報があり、基板上にどう実現させるかを具体化させることがPCB設計そのものです。パターン設計情報は、大元になる情報は使用用途でも記載しましたが、第一段階は製品の必要な機能を実現するための電子回路です。
この回路図がなければ、何も始まりません。回路図とICやチップ部品などの実装部品をCADで作成登録後、その回路図情報を専用の基板パターン設計CADに落とし込みます。この作業は、大抵、パターン設計専任のスタッフか外注先が担当するのが通例です。
回路設計者はその担当に必要な情報をインプットするわけですが、その時に必要な最低限必要な情報は、基板寸法や穴径や基板や銅箔の厚さ、また実装部品の配置に関しては、予め指定する必要があります。以上の様な内容が、PCB設計を行う上での主な原理原則になります。
PCB設計のその他情報
1. プリント基板設計ルール
プリント基板設計ルールとは、プリント基板の配線パターンを設計する上で必要なルールです。その実際のルールとして、最初に基板の種類を決める必要があります。基板の種類とはレイヤーと呼ばれる基板の層の数です。https://ednjapan.com/edn/articles/1310/03/news107.html
https://resources.altium.com/jp/p/top-5-pcb-design-guidelines-every-pcb-designer-needs-know
https://unicraft-jp.com/pcb/spec/pcb_spec.shtml
https://jp.rs-online.com/web/generalDisplay.html?id=ideas-and-advice/parasitic-elements-guide