クロスカットソー

クロスカットソーとは

クロスカットソーとは、モーター直結の回転する丸型のを用いて、台上の加工材料を切断する工業機械です。

クロスカットソーは、長く大きな木材やアルミ材などの横切り作業に用いられ、通常は横に長い台と一緒に使用されます。

丸鋸の直径は、主流のものは大体400から600mm程度です。切断する箇所の決め方には、スケール目盛による目視で決定するタイプと、デジタル装置に寸法を打ち込んで自動的に決定するタイプのものがあります。スケール目盛によるタイプは、職人の技術や経験が必要である一方で、デジタル装置による自動的な決定は正確です。

クロスカットソーは、建築現場や家具製造工場などでよく使用されます。また、DIY愛好家にも人気があり、自宅での加工作業にも適しています。加工対象の材料や切断箇所に応じて、刃先の形状や刃の材質を変えることで、効率的な作業が可能です。

一方で、クロスカットソーは刃先が回転し、危険が伴うため、適切な安全対策を講じたうえで、正しい使い方をすることが重要です。

クロスカットソーの使用用途

クロスカットソーは、木工製作現場や金属加工、DIYなどで使用されます。

木工製作現場では、長く大きな木材を扱う際に角材などを横切りに使用され、建築木材工場では、柱や梁などの加工に使用されます。

金属加工業者でも利用され、アルミ材などを切断する際に使用されます。そのため、建築現場や自動車工場でも応用可能です。

さらに、クロスカットソーはサイズによっては卓上スペースにおさまるものもあり、個人の木材工房やアトリエでも利用されています。木工家やDIY愛好家にとっては、切断作業の精度やスピードを向上させるために、欠かせない機械です。

クロスカットソーの原理

クロスカットソーには大きく分けて手動送り式と自動送り式が存在し、原理が異なるため、用途にあわせた選定が必要です。

手動送り式のクロスカットソーは、モータに直結した回転鋸を前後・垂直・水平方向に移動させ、台上に置かれた加工材を引きながら切断することで成り立ちます。

自動送り式のクロスカットソーは、回転鋸を電動の回転軸に取り付けペダルを踏みながら鋸を動かし加工材を切断することで成り立ちます。加工材を切断する幅(加工材の移動距離)は調節が可能になっており、また鋸を移動させる速さも調節が可能です。

クロスカットソーの切り方は他の丸型鋸とは異なりダウンカット式なので加工材の切断時に切り屑が前方に飛散するので安全かつ能率的に作業を進められます。あらかじめ加工材の不要な部分に特殊なチョークで線を引き、特殊検出装置によりその部分だけを切り落とすことのできる光電子ジャンピングクロスカットソーという機種も存在し、より効率的で正確な切断が可能です。

クロスカットソーの種類

クロスカットソーにはさまざまな種類が存在しますが、代表的なものにスライド式クロスカットソーとミニクロスカットソーの2種類があります。それぞれ特徴が違うため、使用用途にあわせた選定が必要です。

1. スライド式クロスカットソー

スライド式クロスカットソーは、刃を備えたヘッドが上下にスライドすることで、幅広い板材を切断が可能です。大型の工場や現場で使用されることが多く、切断可能なサイズも大きいため、長尺の加工が必要な場合に適しています。また、加工材の角度調整も可能で、斜めの切断が可能です。スライド式クロスカットソーは、木材やプラスチック、アルミ、鉄などの加工に用いられ、幅広い材料を切断が可能です。

2. ミニクロスカットソー

ミニクロスカットソーは、小型・軽量でコンパクトな設計が特徴的です。卓上に置けるサイズであるため、小規模な工房やDIY愛好家に向いています。切断可能なサイズは小さいですが、精度が高く、樹脂や木材、金属などの加工に使用されます。また、ミニクロスカットソーは安価であるため、初心者でも手軽に購入できる点が特徴です。

参考文献
https://www.koba-kk-main.co.jp/
https://www.dksh.com/jp-jp/products/mac/weinig-dimter-cross-cut-saws

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