ゴムチップタイル

ゴムチップタイルとはゴムチップタイル

ゴムチップタイルとは、細かく裁断したチップ状のゴムをタイルの形状に固め合わせた製品です。

弾性が高くクッション性に優れるため、足やひざの負担を軽減し快適な歩行間を実現できます。雨天時でも滑りにくい特徴を持ちますが、万一転倒した際も衝撃を吸収してくれるため、保育園や公園、ショッピングモールなどで使用されます。

また、着色の容易さから、カラーバリエーションが豊富です。一般的には、排水性を向上させる目的で水勾配をつけて施工します。

ゴムチップタイルの使用用途

ゴムチップタイルは、安全性や歩行性の高さから保育園や公園、ショッピングモールなどの舗装に使われています。ゴムを使用することで、雨天時でもすべりにくく、快適な歩行感を実現できます。

屋上やテラス、プールサイドなどで使用する場合は、透水性に優れたタイプが最適です。視覚障害者誘導用の点字ブロックは樹脂製やコンクリート製などもありますが、安全性に優れるゴムチップタイルでも代替可能です。

ゴムチップタイルの特徴

ゴムチップタイルの特徴は、以下の通りです。

  • クッション性に優れている
  • 転倒時のけがを防止できる
  • カラーバリエーションが豊富
  • 部分補修が可能
  • 騒音が低減される
  • 快適な歩行感が実現される

カラーバリエーションが豊富なので、空間を演出することができます。製品にもよりますが、劣化が進行した部分のみ修復が可能なため、メンテナンス性の高さも魅力です。

ゴムチップタイルの種類

1. エプドムゴムチップタイル

エプドムゴムチップタイルは、主にエチレンプロピレンジエンモノマー (EPDM) ゴムを再生ゴムと組み合わせて作られます。EPDMゴムは耐候性に優れており、紫外線や雨水に対しても耐性があるため、屋外での使用が可能です。

耐摩耗性が高く、変形しにくいため、長期間にわたって耐久性を保つことができます。さまざまな色やデザインで提供され、遊具、運動場、公園などで広く利用されています。

2. シリコーンゴムチップタイル

シリコーンゴムチップタイルは、シリコーンポリマーを主成分として作られるタイルです。シリコーンゴムは耐熱性に優れ、高温環境での使用に適しています。また、耐薬品性や耐久性も高く、耐候性にも強い特性を持っています。

これらの特性により、屋外の建築物や橋梁、屋上庭園など、高温環境や厳しい気象条件下での使用が可能です。シリコンゴムチップタイルは、特に建築デザインや屋外スペースの美観を重視する場合に人気があります。

3. プレイグラウンドゴムチップタイル

プレイグラウンドゴムチップタイルは、子供たちが遊ぶ遊具の下に敷く防災・安全対策のためのタイルです。通常、再生ゴムを粉末状にした後に再度固化させて作られ、これにより落下時の衝撃を吸収し、ケガを軽減する効果があります。

色とりどりのタイルが子供たちの目を楽しませ、安全な遊び空間を提供します。プレイグラウンドゴムチップタイルは、特に公園や幼稚園、学校の遊び場などで広く使用されるタイルです。

ゴムチップタイルのその他情報

ゴムチップタイルのデメリット

デメリットとして、部分的に剥離してしまうことや着色チップの色落ち、ゴミの蓄積などが挙げられます。ゴムチップと接着剤を混合して熱ローラーで施工していますが、経年劣化や衝撃等により部分的に剥離する場合があります。

ただし、部分補修なども可能なため、大きなデメリットにはなりません。着色チップの色落ちが大きな懸念点となっています。使用状況にもよりますが、数年程度で色落ちが目立つようになります。

一般的には5年程度のスパンで塗装などの補修を行うと、美しい状態を維持することが可能です。

参考文献
https://www.kimoto-gomu.co.jp/index.php?id=mat-tip1
https://www.abc-t.co.jp/products/detail/9425.html

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