フローラテープ

フローラテープとは

フローラテープ

フローラテープとは、造花の茎や花束のまとめに使用されている造花用・園芸用テープのことです。

クレープ紙からできており、とても柔らかく、伸縮性があり、伸びると粘着力が強くなるという性質を持っています。色は自然な茎の色を表現するために緑色が基本ですが、同じ緑色でも濃い、薄いなどカラーバリエーションも豊富です。ほかにも、白や茶色、ピンクなどもあります。

フローラテープは、手芸店やホームセンターなど販売されています。最近では、百円ショップでも簡単に購入可能です。

フローラテープの使用用途

フローラテープは、造花の茎部分を作ったり、花束をまとめたり、花をアレンジする際に使用します。生花の枝や茎が折れそうになった時の補強や、茎に見立てたワイヤーを固定する際にも有用です。

フラワーアレンジメントだけでなく、髪飾りやブートニアなどの小物を作成する際にも活用されています・現在、フローラテープは、メーカーから、さまざまな種類のテープが販売されています。「テープの幅」「カラー」「伸縮性」「粘着力」など用途に合わせて選ぶことができます。

フローラテープの特徴

長所

フローラテープはのりを使用せず、伸ばしながら巻き付けるだけで接着されるという特徴があります。伸ばす強さで接着力が変化し、接着剤を必要としないため初心者でも簡単に扱うことが可能です。

また、さまざまな商品が展開されているため、茎の色や全体の雰囲気に合わせ色を選んだり、必要な強度に合わせ幅を選んだりと組み合わせを楽しむこともできます。

短所

フローラテープは伸ばすことで粘着力が強まり、ベタつきが強いという特性があります。本来はこの特性を生かし使用するのですが、商品によっては粘着性が高く手にベタつきが残ったり、乾きが悪くほこりなどのゴミがくっついてしまうケースもあります。

ベタつきが気になる際は、粘着性の低いフローラテープを選ぶ、ベビーパウダーなどの粉をはたいてさらさらにするなどといった手法を使うのがおすすめです。注意点としては、作品の完成前に粉をはたいてしまうと上手く巻けない、途中ではがれてしまうということが起こるため、完全に巻き終わってから粉を使う必要があります。

フローラテープの種類

フローラテープにはさまざまな幅、色、伸縮性、粘着力のものがあります。その他にも、生花のアレンジに向く吸水性の高いもの、水に弱いプリザーブドフラワーのアレンジに向く耐水性の高いものなど、商品によって特徴はさまざまです。

フローラテープの選び方

フローラテープを選ぶ際は、まず幅と色を考える必要があります。

1. 幅

基本的なアレンジでは一般的な12mm程度のものを使用しますが、髪飾りや小物類に小さな花を使用する際は6mm幅の細いフローラテープを選びます。また、大きな花や枝を使ったり補強としてフローラテープを使用する場合には幅の大きいものを選び、固定力を高めると安定します。

2. 色

植物の茎に合わせたものから、枝を表現する色、華やかさをプラスするカラフルなものがあります。使用する花とかけ離れた印象の色を選択すると、違和感が出てしまう可能性があります。基本的なグリーン系のものから挑戦すると、失敗しにくいです。

3. 機能性

幅や色の他に、伸縮性、粘着力、吸水性、耐水性を考慮して選ぶことも重要です。基本的に、伸縮性の高いものは扱いやすく粘着性も高いため、柔らかく伸びが良いものを選ぶと安心です。

吸水性、耐水性についてはどのようなお花を使用するかにより選び方が変わります。折れてしまった茎をつなげ補強する際には、フローラテープに吸水させることが必要になるため吸水性に優れたものを選択します。耐水性の高いものは、プリザーブドフラワーに使用します。

フローラテープの使い方

フローラテープは、アレンジする花に負荷のかからない程度に束ね、引っ張りながら巻き付けて使用します。引っ張る強さによって粘着力が変化するため、最初は慎重に2倍程度まで伸ばして使用すると良いです。上部分をしっかりと巻きつけ固定し、巻き下ろすことで外れにくく美しく仕上がります。

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