コンバイン袋

コンバイン袋とは

コンバイン袋とは、米の収穫時に袋取りタイプのコンバインにセットして使える、軽くて丈夫な袋のことです。

材質には、ポリエチレンやポリプロピレンなどの化学繊維が用いられており、機械的な収穫作業にも耐えられるように作られています。また、コンバイン袋はメッシュ状に編まれているため通気性が良く、中身が蒸れにくいのが特徴です。

コンバイン袋の使用用途

コンバイン袋は、主に米を収穫する際の籾を入れる用途で使用されます。籾殻、堆肥、根菜類の運搬にも重宝されます。そのほか、小麦、米、トウモロコシ、大豆など様々な農作物の移動や一時保管にも使用可能です。

また、乾燥機がない農家の場合、乾燥・籾摺りを行うライスセンターへの持ち込みが必要ですが、小分けになっていることで軽トラへの積み込みがしやすくなります。収穫した籾をコンバイン袋に保管する場合は、コクゾウムシの被害に合わないよう、しっかりとファスナーを閉めることが重要です。

コンバイン袋の特徴

コンバイン袋のサイズは60×80cmを中心に展開されており、約30kgの籾が入る容量です。また、一般的には中身が見えない作りですが、透視性が高いタイプのコンバイン袋もあり、内容物の量を目視で把握できます。

長所

1. 取り扱いやすい
人間が持ちやすいよう、コンバイン袋の上下には把手が付いています。また、角状糸が使用されているコンバイン袋は、荷積みの際の荷すべりや重量による横伸びが少ないのが長所です。

コンバイン袋は厚手ながらも軽いため、使用しない時期は畳んで収納可能で、保管場所を取りません。

2. 耐久性が高い
コンバイン袋の長所の1つに、耐久性が高いことが挙げられます。農作物を収穫するための機械的な収穫作業にも耐えられ、何度も再利用できます。

3. 効率性の向上
米のような散らばりやすい農作物であっても、刈り取りながらコンバイン袋に直接米を入れられるため、移動が容易となり作業効率が向上します。

短所

1. 重量がある
籾を満杯に入れたコンバイン袋は重いため、1人での取り扱いは難しい場合があります。腰を傷めずに運べる重さを把握し、コンバイン袋を活用してください。

2. 輸送時のトラブル
籾がはいったコンバイン袋を、車種に応じた最大積載量を超えるほど積むのは危険です。輸送時に荷崩れやブレーキ不良などのトラブルが発生することがあります。車種に応じた最大積載量を守ることが大切です。

3. 経年劣化
コンバイン袋の経年劣化や製品不良などにより、把手がちぎれたりファスナーが破損したりすることがあるので、十分にチェックしてください。さらに、密封が不十分だと、虫や湿気などの問題が発生することがあります。

コンバイン袋の使い方

コンバイン袋の使い方については、いくつかのポイントがあります。まず、収穫された農作物をコンバイン袋に入れる前に、十分に乾燥させます。湿った状態で袋に入れると、腐敗や発酵が起こりやすくなります。

次に、コンバイン袋をしっかりと密封することが重要です。袋の口をしっかりと閉じることで、虫や湿気の防止につながります。コンバイン袋を軽トラに積んで運搬する際は、揺れたり倒れたりすることを防ぐために、正しく運搬することが重要です。

コンバイン袋のその他情報

1. 取り扱いの注意点

コンバイン袋は収穫された農作物を保護するために作られた、比較的厚く丈夫なプラスチック製品であるため、一般的に水濡れに強い設計になっています。ただし、高品質のコンバイン袋は耐水性が高く、破れにくいものの、低品質のコンバイン袋は耐水性が低かったり簡単に破れたりする可能性があるので注意してください。

また、コンバイン袋を使用する前に、農作物が完全に乾燥していることを確認することが重要です。湿った農作物をコンバイン袋に詰め込むと、袋の中でカビが発生する可能性があります。

2. 処分方法

使用済みのコンバイン袋の処理方法として、自治体が定めるゴミ収集ルールに従うのが一般的です。プラスチックゴミとして指定されている場合には、指定された収集方法に従って出すことができます。

ただし、コンバイン袋にはファスナーやハトメなどの金属部分もあります。金属部を切り取ってからゴミに出すのか否かは、自治体のHPや電話にて確認してください。また、大量に枚数がある場合は、家庭ゴミとして出せない可能性があります。

複数の市町村のゴミを持ち込みできる施設、またはゴミ処理業者に問い合わせることをおすすめします。

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