ソルネット

ソルネットとは

ソルネットは、初期の水稲栽培に利用される、水田に生育する雑草を防除するための除草剤です。ソルネットは、ノビエやホタルイ等に代表されるような多年生カヤツリグサ科の植物の他に、コナギやアゼナなど、様々な種類の水田雑草を防除するのに、幅広く使用されています。

ソルネットは、淡い灰色の細かい粒状の薬剤であり、プレチラクロールという有効成分を含んでいます。ソルネットは、気候や植付の条件に左右されることが少なく、散布しやすいといった特徴があります。また、稲自体には無害なため、安心して使用することができます。

ソルネットは、スイスにあるチバガイギー社(現シンジェンタ社)によって開発された、酸アミド系除草剤であり、「ソルネット」という名前は、シンジェンタ社の登録商標となっています。

ソルネットの使用用途

ソルネットは、水田に生育する雑草を防除するための除草剤として、水田に散布される形で利用されます。ソルネットは、散布に適した時期が長いことから、田植え前後のような繁忙期でも、時間に余裕をもって使用することができるといった特徴があります。

水田雑草の生育を的確に防除するため、雑草の発生以前から発生始め頃までに、ソルネットを散布する必要があります。ソルネットは、水田を湛水状態にしてから、均一に散布されます。そして、ソルネットを散布した後は、少なくとも数日間、湛水状態を保ちます。

ソルネットは、主に、雑草の幼芽部が伸長するのを抑制し、枯死させることによって、雑草の増殖を防ぎます。 

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