散水ノズル

散水ノズルとは

散水ノズル

散水ノズルとは、ホースの先端に装着し、多種多様な散水方法をワンタッチで変更できるノズルです。

例えば、シャワータイプ、ミストタイプなどの広範囲にまんべんなく散水する方法やジェットタイプなどの局所的に強い水圧で放水する方法等を1つのノズルで行えます。レバーを握っている間は散水され、握る力加減で散水量を調節することもできます。

基本的にノズルとホースは、ワンタッチで留められる場合が多く、専用の留め具があります。

散水ノズルの使用用途

散水ノズルの使用用途は、散水方法のタイプで異なります。散水ノズルの先端がダイヤル式になっており、そこを回すことで散水方法のタイプを選択できます。

メーカーによって散水タイプが異なりますが、大きく分けると以下のようなタイプがあります。

1. シャワータイプ

シャワータイプは、花壇などの園芸・盆栽への水やりに用いられています。例えば、発芽期の植物といった強い水圧に耐えられないが、根本まで給水したい場合に適しています。

水圧の強弱で2種類のシャワータイプがある散水ノズルもあり、遠くの作物に散水する際には圧の強いシャワータイプが有効です。

2. ジェットタイプ

ジェットタイプは一点集中型のタイプで、散水ノズルの中では最も水圧が高いです。車や外壁、床の汚れ落とし、遠距離の散水に適しています。

水圧が強いため、作物への散水には適していません。また、高圧洗浄機ほどの水圧は出ないため、水圧のみで汚れを落とすのには限界があります。

3. ミストタイプ

ミストタイプは、その名の通り霧状に散水するタイプです。作物や園芸の葉水の供給に利用されています。また、作業空間の熱中症対策としても有効です。

4. 横拡散タイプ

ジェットタイプほどではないですが、水圧の強い散水タイプです。ジェットタイプよりも広範囲で散水できるため、広範囲の汚れを落とす際や収穫物を洗浄する際に有効です。

散水ノズルの特徴

長所

ホースのまま散水すると、土が流れてしまったり、作物を傷めたりする場合があります。また、散水範囲も狭いため、散水にかかる時間も多くなってしまいます。

それに対して散水ノズルは、水圧や散水範囲を調整できるため、土が流れたり作物が傷んだりすることはありません。また、無駄な水を使用しないため、節水にもつながります。

短所

軽量なプラスチック製は作業性が良いのですが、紫外線に弱いという欠点があります。そのため、長期間外やハウス内に置いておくと劣化の原因になるので、保管方法に注意が必要です。

丈夫な金属製はプラスチック製よりも重たいため、長時間の作業にはおすすめできません。

散水ノズルの種類

軽量なプラスチック製が主流ではありますが、丈夫な金属製や離れたところに散水できるロングタイプもあります。散水ノズルの種類によって散水タイプも異なるので、散水ノズルを選ぶ際は散水タイプを確認することが大切です。

散水ノズルの選び方

散水ノズルは、数種類の散水方法に切り替えが可能なので、幅広い用途で使えます。しかし、散水ノズルの種類によって散水方法が若干異なるため、用途に合った散水方法がある散水ノズルを選ぶ必要があります。

作物などへの水やりを目的としている場合は、シャワータイプが2種類ある散水ノズルがおすすめです。また、ロングタイプを使用すると同じ位置から遠くの作物にも水やりができます。

車や壁、床などの洗浄を目的としている場合は、ジェットタイプなどの水圧の強いタイプがあるものが最適です。

散水ノズルの使い方

散水ノズルは、ホースの先端に取り付けて使用します。使用する水は水道水が一般的で、この場合は散水ノズルが取り付けてある側と反対側のホースの端を水道の蛇口に取り付けます。

給水ポンプがあれば貯め水を使用して散水することも可能です。その際には、ポンプに取り付け可能なホースの径と散水ノズルに取り付け可能なホースの径とが同じでなければなりません。ホースには内径と外径がありますので、どちらの径で表記されているか注意が必要です。

貯め水を使用する際には、ゴミなどの不純物があると散水ノズルのつまりの原因になります。そのため、給水ポンプの給水部分にフィルターを設置するなどの工夫が必要です。

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