ハウスバンドとは
ハウスバンドとは、温室ハウスのフィルムのばたつきを防ぐためのバンドです。
材質はHDPE (高密度ポリエチレン) やLDPE (低密度ポリエチレン) が用いられており、全天候に対応しています。マイカ線という名称で広く知られておりますが、これは石本マオラン株式会社が販売するハウスバンドの登録商標名です。
ハウスバンドの使用用途
ハウスバンドは、ビニールハウスやトンネルハウス、小トンネルのハウスフィルムを押さえるために利用されています。ハウスバンドでハウスフィルムを固定する際に、強風対策のため地面に杭を打ち、その杭にハウスバンドを結びつけるやり方が一般的です。
ハウスバンドは手で結ぶこともできますが、作業時間の短縮や仕上がりを綺麗にするという目的で、ハウスバンド用の留め具も多数販売されています。丈夫であることと作業性の良いことが特徴で、ハウスフィルムの固定以外にも作物を支える支柱の固定や作物の誘引、荷物の結束などに使用されます。
ハウスバンドの特徴
長所
1. 伸縮性がある
ハウスフィルムは伸縮性のある材質であるのに対し、ハウスバンドは伸縮しにくいという特徴を持っています。夏場の気温が高い時期はハウスフィルムが伸びてバタついてしまいますが、ハウスバンドで押さえることにより、ハウスフィルムのバタつきを軽減できます。
2. 耐候性・絶縁性・耐水性・柔軟性に優れている
ハウスバンドは対候性にも優れており、直射日光に晒される環境でも劣化しにくいです。また、モノフィラメントが入っており、柔軟性に長けているため、結びやすいことが特徴です。
余計な伸びがなく、締め直しの手間が省けます。その他、絶縁性や耐水性に優れていることも長所として挙げられます。
3. 摩擦が少ない
ハウスバンドの表面はソフトでフラットな形状が主流です。摩擦が少ないのでハウスフィルムを傷付けずに、押さえることができます。
短所
強風時や豪雨時の作業には向いていません。ハウスバンドが風で煽られたり、濡れたハウズバンドが滑ったりするため、作業効率が落ちます。天気の良い日に作業を行うのが望ましいです。
ハウスバンドの種類
ハウスバンドは、「マイカ線」や「ハウスベルト」など、様々な名称で販売されております。ハウス用や露地トンネル用、農業POフィルム用など用途によって種類が分かれているので、適したものを選定する必要があります。
ハウスバンドの強度やサイズにおいては、以下に挙げるような違いがあります。
1. 芯の数による分類
ハウスバンドには、数本のモノフィラメントをまとめた芯のような構造があります。この芯の本数を2芯や3芯~5芯というように表記しています。
芯を構成するモノフィラメントの本数や芯の数は、強度を左右する要素です。 一般的に、芯の本数が多いほど強度は強いですが、その分コストも高くなります。
芯の数が多くても、1芯に使われているモノフィラメントの数が少ない場合もあるため、注意が必要です。1つの芯に使われているモノフィラメントの本数と芯の数の積で強度が比較できます。
2. 幅 (巾) による分類
ハウスバンドの幅 (巾) は、9mmから50mmまで幅広くあります。幅が広いものほどハウスフィルムをより安定して押さえることができるため、ハウスフィルムとの摩擦が減り、ハウスフィルムの損傷を抑える効果があります。
幅 (巾) が広いものは、ハウスパイプや杭に結び付ける場合、専用の留め具を使用するのがおすすめです。幅が広いハウスバンドに透明なものが多いのは、ハウス内に影を作らないためです。
ハウスバンドの選び方
ビニールハウスは目的の違いからフィルムの種類が異なるため、適切なハウスバンドを選択する必要があります。例えば、農業ビニール用のバンドを農業POフィルムに使用できません。
農業POフィルムは性質上、スレ、コスレに弱いため、農業ビニール用ハウスバンドを使用すると破れてしまう場合があります。台風の多い地域のビニールハウスは、できるだけ強度の強いものを、作物の誘引やトンネルハウスには柔軟性の高いものがおすすめです。