精密バイス

精密バイスとは

精密バイス

精密バイスとは、工作機械などに取付けて使用される被加工物をつかみ固定する治具です。

あたまに「精密」と付いているのは、工作機械での使用が前提のためです。固定に際し材料の平行度を高精度に行えるバイスです。

精密バイスは「マシンバイス」とも呼ばれています。取付ける工作機械のベース面との平行度、本体の固定口金と可動口金との平行度、可動口金のすべり面との平行度など、様々な接触面の平行度が保たれるよう製作されています。

精密バイスの使用用途

精密バイスは、切削盤をはじめフライス盤マシニングセンタなど各種工作機械に取付けられ使用されています。同じタイプの工作機械でもワークに合わせその大きさも変わってくることから、それぞれに最適な精密デバイスが選ばれ使用されています。

工作機械の加工精度は、精密デバイスの平行度の精度に影響すると言われています。被加工物の大きさや工作機械など用途により様々なタイプが製作されており、使い分けが重要です。

精密バイスのその他情報

精密バイスの選定基準

1.被加工物の大きさ
被加工物がベース面と並行となる面の2辺の長さと高さに応じ「口開き」「口巾」「口深さ」の寸法が決まります。通常、口開きと口巾は同程度とします。極端に口巾を超える使用は、振動やはずれの原因となり危険です。

2.工作機械の種類
工作機械に関わる項目として、その種類とともに加工方向も選定に影響する場合があります。

3.加工方法
小ロット・量産との違いをはじめ工程数や加工条件、加工機でも選定が影響する場合があります。加工効率という費用にも影響してきます。

4.加工精度
もともと精密デバイス自体は、一般的なバイスに比べ精度よく製作されています。加工精度を厳しく要求されるような場合、選定に加味したい項目となります。加工精度に関わる要素としては、十分なクランプ力、被加工物の浮き防止対策のほか、精密バイス自体の加工精度をはじめ使われている材質、構造、耐久性などが挙げられます。

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