基板用スイッチ

基板用スイッチとは

基板用スイッチ

基板用スイッチとはプリント基板に実装可能な押しボタンスイッチもしくはディップスイッチのことです。
基板用スイッチとは、人の操作によりスイッチの接点をONしたりOFFするタイプのスイッチと言うことができます。

基板用スイッチには自動復帰型と保持型があります。前者は、ボタンを押し込むと、押し込んでいる間のみスイッチがON(またはOFF)し、指を離した瞬間に同時にスイッチがOFF(またはON)するタイプのスイッチです。

後者は、ボタンを操作したりスライドさせたりすることによりスイッチを一度、操作するとON(またはOFF)となり、以降スイッチから指を外してもスイッチはON(またはOFF)し続けるタイプのスイッチです。

基板用スイッチの使用用途

自動復帰型のスイッチを使うか、保持型のスイッチを使うかはその用途に応じて使い分けます。

自動復帰型を使う場合は、スイッチの状態を瞬間的に検出して、機器の制御につなげることできるような受け側の対応が必要です。スイッチからの指示に基づきその内容を瞬時に把握し、機器内部の制御を行うことが可能なシステムコントローラでスイッチの状態を監視できるような場合には自動復帰型が使われます。

保持型を使う場合は、前述のような受け側の対応は不要です。常にスイッチは同じ状態を保持していますので、受け側ではスイッチの状態に従いながら、常に機器の制御を行えばよいからです。

基板用スイッチの原理

a接点、b接点、更にc接点といわれるタイプが基板用スイッチにはあります。

a接点とは、ボタンから指を離している状態でスイッチがOFFとなり、ボタンを押し込むことによりスイッチがONとなる接点のことです。つまり、ボタンから指を離している状態では、スイッチは解放状態となり、回路上にスイッチが配置された場合には、電流が流れない状態です。ひとたびボタンを押し込んでスイッチをONにするとスイッチの接点間が閉じて電流が流れ出します。
a接点は、「通常時は解放」という意味でNO(Normal Open)接点とも言います。

b接点はその逆で、ボタンから指を離している状態でスイッチがONとなり、ボタンを押し込むことによりスイッチがOFFとなる接点のことです。
b接点は、「通常時は導通」という意味でNC(Normal Close)接点とも言います。

更にc接点はa接点とb接点の組み合わせから構成されています。仮に接点としてa、b、COMという3つの接点を考えます。この接点は、ボタンを押していない場合には、a接点とCOM接点が電気的につながっています。指でスイッチを操作して押し込むことによりa接点とCOM接点は非導通となり、今度はCOM接点とb接点が導通します。COM端子に流れこんできた電流をa接点側に流し込むか、b接点側に流し込むかを切り替える役割を担います。これがc接点です。

参考文献
https://e-sysnet.com/bs//

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