速度測定器

速度測定器とは

速度測定器

速度測定器とは動いている物体の速度を測定する機器です。

測定の際は物体がどの方向に動いているかが重要であり、基本的に運動する物体の正面からしか正確な測定ができず、特に移動する物体の真横からの測定は出来ません。

野球でピッチャーの投げるボールの球速を測定しているのもこの速度測定器ですが、使用の際はピッチャーの正面に設置されていて球速を計っています。

速度測定器によっては物体の加速度も測定可能ですので、自動車の加速度を測定することもできます。

速度測定器の使用用途

速度測定器は野球を始めとして動く物体の速度を測定したい場合に使用されていますが、特によく使用されるのが自動車の速度計測です。

警察官がスピード違反を取り締まる際には違反したという証拠が必要です。その証拠として速度測定器で測定した速度が用いられます。また、道路にも設置されており速度違反を犯した車両を確認します。この場合は速度違反自動取締装置、オービスとも言いますが、として使用されており、速度違反の車両を確認したら同時に写真撮影を行いナンバープレート等の情報を写真に収めます。

速度測定器の原理

速度測定装置は正面から近づく、もしくは遠ざかる物体に電波を照射した後に反射してくる電波を計測します。ドップラー効果として知られているように、動く物体から反射される音波や光の波長は変化しますので速度測定装置はこの原理を利用して反射した電波の波長の変化により速度を算出しています。

ドップラー効果では、近づく物体から反射された電波の周波数は高くなり、逆に遠ざかる物体から反射された電波の周波数は低くなります。このため、測定できる物体の速度は光速まで測定可能ですが、現実的には時速数百km程度までの使用が大半です。

加速度を求める際には測定を二回行います。つまり、一度目の測定で得られた速度と二回目の測定で得られた速度から加速度が計算されます。野球のピッチャーが投げたボールは加速せずに投げた瞬間以降は減速を行います。もちろんこの減速も加速と同様に計算できるのですが必要のない数字ですので測定はされません。しかし、自動車などは発進以降加速しますので、この加速度の測定を行う場合に加速度を測定できる速度測定器が用いられます。

参考文献
https://www.honda-el.co.jp/hb/3_27.html

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