温室ガラス

温室ガラスとは

温室ガラス

温室ガラスとは、温室に使用されるガラスを言います。ガラス製の温室を含める場合もあります。ガラスは可視光線から近赤外線域まで、ビニールや透明樹脂に比べ透過性に優れ、遠赤外線域の吸収性が良く、耐候性が優れているので、ガラスを使用した温室は寒い時期あるいは寒冷地での植物栽培に適しています。

温室ガラスは、普通のフローティング製法のガラスが使われますが、ガラスに特殊フィルムを張り付けた温室用ガラスもあります。このガラスは、赤外線の透過を減少させて室温の上昇を抑え、植物の光合成に必要な紫外線を透過させます。破損したとき破片が飛び散らないのも利点です。

温室ガラスの使用用途

温室ガラスは、農作物の栽培、植物園、研究設備、及び観光農園、植物工場、魚介類の養殖などを目的とする温室の屋根や壁部分に使われます。ガラスの固定にゴムパッキンを使うことで気密性を上げ、耐風性を良くする工法もあります。

温室には換気設備が重要です。最上部の天窓、桁面妻面の突き上げ窓、及び引き違い窓、換気扇などが使われます。室内の気流にも配慮が必要で、暖房設備や灌水設備も必要です。

室内用の小形温室は、温度調節のほか、土ほこりが部屋の中を飛ばない、害虫が飛ばない、ガラスケースできれいに鑑賞できるなどのメリットがあります。

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