s25c

s25cとは

s25cは、機械構造用炭素鋼の1種です。s25cの炭素含有割合は、約0.25%です。炭素鋼の硬さは、炭素の含有割合に左右されます。炭素含有割合が高くなると、鉄が硬度を増し、炭素含有割合が低くなると、鉄の硬度が下がります。s25cの炭素含有割合は、上記したように約0.25%で、軟鋼のなかでは比較的硬い炭素鋼です。

s25cの主な成分割合としては、炭素が0.22%から0.28%程度、ケイ素(シリコン)が0.15%から0.35%程度、マンガンが0.3%から0.6%程度、リンが0.03%以下、そして、硫黄が0.035%以下になります。

s25cの使用用途

s25cの主な使用用途として、機械類の材料に幅広く使用されています。これは、s25cが加工しやすく、溶接も可能であるためです。

また、s25cのその他の使用用途として、特に高い硬度を要求しないネジ、ナット、ピン、ボルトなどが挙げられます。s25cが高い硬度を必要としない部品の材料に使用される理由は、以下の通りです。s25cは、焼き入れをすることによる硬度の向上がほとんど見られません。そのため、通常、s25cは、焼き入れを施されず、そのまま使用されます。上記の理由からs25cは、特に高い硬度を必要とする部品の材料には、不向きであるとされています。

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