監修:株式会社シントー化学
軟膏容器とは
軟膏容器とは、主に医薬品や化粧品などの軟膏を保存・使用するための専用容器のことを指します。
ほとんどの軟膏容器は、ポリプロピレンなどの樹脂製で円筒形状をしており、本体と蓋で構成されたものです。軟膏は半固形状のもので、通常は指を使って取り出しますが、角部があると軟膏が残ってしまいます。そのためには円筒形状が適しており、側面と底部が円弧形状になったものが多いです。
軟膏容器の主な使用用途である医薬品は、医師の処方箋によって、患者に定められた容量で提供されます。調剤の際に計量作業をしなくても、すり切りによって一定量が分かる製品もあります。
また、複数の薬が処方される場合もあるため、違いがわかりやすいよう、青、赤、黄色などカラーバリエーションが用意されているのも特徴の一つです。
軟膏容器の使用用途
軟膏容器は、様々な場面で使用される製品です。軟膏容器は主に以下の用途で使用されます。
1. 医薬品としての軟膏
医療分野では、皮膚疾患や炎症を治療するための医薬品軟膏が広く使用されています。抗生物質軟膏、ステロイド軟膏、保湿剤などが代表例です。これらの軟膏は、医師の診断に基づいて処方され、さらに適切な衛生管理が求められます。そこで 軟膏容器の中でも、密閉性や遮光性に優れた製品、さらには滅菌済みの製品が選ばれます。
2. 化粧品・スキンケア製品
保湿クリームやリップバームなど、化粧品用途の軟膏の保存も、軟膏容器の使用用途の一つです。このような日常的に使われるものは医療品よりも使用量が多くなるため、比較的容量が大きい製品が使われます。
3. 日用品・家庭用製品
虫刺され薬やハンドクリーム、ベビーバームなど、日常的に使用される家庭用軟膏にも軟膏容器が用いられます。日用品として大きな容器で購入した製品を、旅行などの際に小分けして持ち出せるものが、日用雑貨店において「クリームケース」などの名称で販売されています。
本記事は軟膏容器を製造・販売する株式会社シントー化学様に監修を頂きました。
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