インクタグとは
インクタグとは、盗難防止の目的で商品に取り付けられる防犯タグの一種です。
インクタグは、専用の工具による正規の方法以外で無理やり取り外そうとすると内蔵されているインクが飛び散る仕組みになっています。使用されるインクは、赤や青などのよく目立つ色で、洗浄が難しい特殊インクです。インクが付着すると商品価値が著しく下がり、窃盗する価値自体が無くなります。商品への取り付けはピンで留めるようになっているため、様々な形態の商品へ適応が可能です。
他の多くの防犯タグが防犯ゲートとセットで利用することが必要である (防犯ゲートで警報音を鳴らすことで盗難防止効果を発揮する) のに対し、インクタグはタグのみで利用することができるため、比較的低いコストで利用が可能です。また、防犯ゲート付近へ陳列する商品は、陳列時にタグが反応してしまう場合があるため、そのようなケースの防犯対策にもインクタグが有効です。
インクタグの使用用途
1. 衣料品、服飾品小売店
インクタグは、主にアパレル系の小売店で多く利用されています。一般的な衣料品、財布、カバンなど、多様な商品で利用が可能です。
衣料品は商品単価が比較的高い割に小型で持ち出しやすく、また、店内にも試着室など、タグを不正に外しうる死角が多いことから盗難対策が必要となりやすい事が多いです。インクタグは、不正に取り外した場合に商品価値自体が無くなることから、特に衣料品や服飾品の盗難対策に適しています。
2. 小規模小売店
インクタグは、防犯ゲートとの併用が不要なタイプの防犯タグです。その他のラベルタグや自鳴タグなどよりも比較的導入費用が低い傾向にあり、手軽に導入することができます。そのため、インクタグは特に防犯対策に多額の費用を割くことが難しい小規模店舗で導入されやすい防犯タグであると言えます。インクタグとともにインクタグ用の警告カードなどを併用して更に効果を高めて利用されることも多いです。