カラー鋼板とは
カラー鋼板とは、鋼板の表面に塗装を施した鋼材です。
通常の鋼板に比べてデザイン性に優れているため、外装によく用いられます。基材には、主に亜鉛めっき鋼板やアルミ亜鉛合金めっき鋼板などのめっき鋼板が使用され、その上に耐候性・耐久性に優れた塗装が施されます。
塗装により、錆の発生を抑えながら、多彩な色を付与できます。例えば、屋根材や外壁材、住宅設備などに使用されます。また、耐食性を持つ塗装剤を使用すれば、耐久性を高めて寿命を延伸することが可能です。
カラー鋼板の使用用途
カラー鋼板は、その耐久性やデザイン性の高さから、多様な分野で活用されています。ここでは、代表的な使用用途を3つ紹介します。
1. 建築物の外装
カラー鋼板は、住宅や商業施設、工場の屋根や外壁に使用されます。塗装によって耐候性が向上し、雨風や紫外線による劣化を防ぐことができます。また、軽量で施工しやすいため、建築現場での作業効率向上にも役立ちます。また、指定の色に塗装できるため、建物のデザイン性を向上させることが可能です。さらに、遮熱性能のある塗装剤を用いれば、室内が外気温の影響を受けにくくなり、冷暖房の効果を高めることができます。
2. 住宅設備・インテリア
カラー鋼板は、キッチンパネルや浴室パネル、室内の仕切り壁などの住宅設備にも使用されます。特に、耐水性や耐食性に優れた塗装を施した製品を用いれば、衛生的な環境を維持しやすくなります。また、カラーバリエーションが豊富なため、デザイン性を重視した住宅リフォームにも適しています。
3. 産業用設備・機械カバー
工場や倉庫などの産業用設備では、機械の外装やカバーにカラー鋼板が使用されます。耐薬品性や耐摩耗性に優れた塗装が施されているカラー鋼板を用いれば、表面の腐食のリスクを低減し、設備の寿命を延ばすことができます。また、特定の色を使用することで、視認性を向上させ、安全性を高めることができます。