フロントサッシとは
フロントサッシとは、建築物の正面部分に設置される窓枠とガラスパネルのことです。
本来サッシというと枠を指すことが多いですが、フロントサッシは一般的に枠とガラスの両者を指します。主に商業施設やオフィスビルのエントランスに用いられており、アルミニウムやステンレス、強化ガラスなどの素材が使用されています。
フロントサッシは、建物の外観を美しく演出するだけでなく、断熱性や防音性、防犯性を向上させる役割も果たします。一般的な外壁と比べると断熱性や防音性は劣りますが、省エネルギー性能を向上させた高断熱仕様のフロントサッシも販売されています。
フロントサッシの使用用途
フロントサッシは、機能性とデザイン性に優れていることから、多くの建築物に利用されています。ここでは、代表的な使用用途を3つ紹介します。
1. 商業施設のエントランス
ショッピングモールや百貨店、飲食店などの商業施設では、エントランスにフロントサッシを使用しています。ガラス面を広く取ることで開放感を演出し、店舗の魅力を高めます。店内の様子を外から確認できるようになるため、外部からでも魅力を伝えることが可能です。自動ドアと組み合わせることで、顧客がワンタッチで入店できる仕様にしている店舗が多くあります。
2. オフィスビルの外装
オフィスビルでは、フロントサッシが外観の印象を決定づける要素の一つとなります。高級感を演出するためにも、フロントサッシは有効です。高層ビルでは、耐風圧性や耐震性を考慮した強化ガラスや高強度アルミサッシが採用されています。また、遮熱ガラスや二重ガラスを使用すれば、保温性を高め、冷暖房コストを削減することが可能です。
3. 公共施設・医療機関のエントランス
病院や市庁舎、図書館などの公共施設でも、フロントサッシが導入されています。バリアフリー設計が求められる場面では、フロントサッシと段差のない自動ドアを組み合わせることで、高齢者や障がい者が容易に内部を確認し、来館できるようになります。