ソーラーセル

ソーラーセルとは

ソーラーセルとは、太陽光を電気エネルギーに変換するデバイスの最小単位です。

ソーラーセルの核となる部分は半導体素材で形成されています。半導体素材は、電気を通す導体と通さない絶縁体の中間的な性質を持つ物質です。半導体素材の中でも代表的なシリコンを使用しているのがソーラーセルです。ソーラーセルに太陽光が当たることにより、性質の異なる2種類の半導体からマイナスとプラスの電気を帯びた電子が生成されます。2種類の電子が移動するときに電流が発生し、光エネルギーを電気エネルギーに変換して電力として活用します。

ソーラーセルの使用用途

太陽電池とも言われているソーラーセルは、幅広い電子機器で使用されています。

1. 太陽光パネル

太陽光パネルとは、複数枚のソーラーセルを接続して強化ガラスや封止材、アルミ枠などでパッケージ化したものです。住宅やオフィスの屋根に設置したり、地上に架台を組んで設置したりします。太陽光パネルで作った電力は自家消費での電気代削減や、災害・停電時の非常用電源としての活用が多いです。太陽光パネルは、ソーラーパネルや太陽光モジュールとも呼ばれています。

2. 充電器

スマートフォン、タブレット、ノートパソコンなどの電子機器用のポータブルソーラー充電器にも使用されています。充電用の電源がない屋外の環境でも充電できるのが特徴です。

3. 携帯型電子機器

ソーラーセルが内蔵されている電卓や腕時計、温度計などの携帯型電子機器があります。太陽光だけでなく蛍光灯の光でも使用できるのが特徴です。また、使い捨て電池が不要ですので地球環境にも優しいです。

4. 乗り物

ソーラーセルで生み出した電力をエネルギー源として稼働する車や飛行機、ドローンも開発されています。CO₂排出量削減の効果が見込める点でも、新たな動力源として注目されています。

5. 宇宙関連

地上に比べて温度変化や放射線の影響が大きい宇宙空間でも、人工衛星やISSでの活用実績が豊富です。耐久性だけでなく輸送コスト削減の面でも重宝されています。