ティーバッグ製造機

ティーバッグ製造機とは

ティーバッグ製造機とは、茶葉やだし、漢方薬などを定量でフィルターバッグに充填し、ティーバッグを自動的に製造する機械です。

ティーバッグ製造機は自動化により製茶、食品加工、漢方薬など大量生産が可能で、手作業より生産効率が向上しコストを削減することができます。計量及び充填は精密に制御され、密閉された製造ラインで加工されるため、異物混入のリスクが少なく衛生管理が容易です。ティーバッグ製造機を使用することにより、高品質のティーバッグを大量生産することができ、ブランド価値の維持に繋がります。

ティーバッグ製造機の種類は、高速で大量向きのものや多品種少量向きの製造機、比重や粒度の異なる原料を定量で充填可能な二種混合ティーバッグ製造機などがあります。製造する際は、ティーバッグの内容物に適した、ティーバッグの形状や素材を選択することが大切です。ティーバッグの形状は、平形やピラミッド型 (テトラ型) 、糸・ラベル付きのものなどがあります。また、素材は紙、不織布、ナイロン、PLA (植物由来フィルム) 、環境配慮型の素材など多岐にわたります。ティーバッグ製造機には、オプション機能で個包装や窒素充填が出来るものもあります。

ティーバッグ製造機の使用用途

ティーバッグの製造については、自社で製造することもあれば、ティーバッグ製造機を持つ会社がティーバッグをOEM供給する場合も多くあります。以下に、ティーバッグ製造機の使用用途の一例を記載します。

1. 製茶

紅茶・緑茶・ハーブティーなどの茶葉を充填し、大量にティーバッグを生産する際に使われます。近年簡便商品市場は成長しており、多様なフレーバーティーやハーブティーのニーズも増加しています。特に、様々な茶葉に対応可能で内容積の大きい三角ティーバッグは、多く製造されています。

2. 食品・機能性表示食品

ティーバッグ製造機は、だしパックを製造する際も使用されます。様々なだし素材をブレンドしただしパックを受託製造する会社もあります。

また、比重や粒度の異なる各原料を定量で充填可能な二種混合ティーバッグ製造機は、機能性表示食品の製造にも使われます。緑茶やハーブティーの茶葉に、機能性のあるエキス粉末を加えたティーバッグの製造では、網目の細かい不織布フィルターを用いてエキス粉末がこぼれない仕様にしています。

3. 漢方薬

煎じ漢方薬の小分け用としても、ティーバッグ製造機をアレンジした小型の機械が使用されています。処方の生薬を均等に混合し、分包できる様になっています。