監修:株式会社TOSEI
コインランドリー洗濯機とは
コインランドリー洗濯機とは、コインランドリーに設置されている業務用の洗濯機です。
一般的にはドラム型の形状をしており、家庭用の洗濯機よりも大型で、集金機能が付帯しています。一般には乾燥機能付きのものが多く、現金の他にもプリペイドカードでの決済に対応しているものや、靴用洗濯乾燥機など、製品によって機能は様々です。尚、コインランドリー洗濯機のメーカーの中には、製品提供の他にもコインランドリーの開業支援や開業・経営セミナーを行なっているメーカーもあります。
コインランドリー洗濯機の使用用途
コインランドリー洗濯機は、コインランドリーで一般消費者などを顧客として使用されています。コインランドリー洗濯機は家庭用に比べて大型 (容量15kg〜) であるため、大量の洗濯物を洗濯することが可能です。通常、コインランドリーは24時間営業であるため、早朝や深夜などの時間帯や天気を問わない洗濯ニーズに対応します。
また、乾燥機能では家庭用よりも高温での乾燥ができるため、ダニ、花粉、雑菌、臭い、ハウスダスト対策にもなります。また、家庭では洗濯しにくく、クリーニングでは費用のかかる寝具などの大型洗濯物も洗濯可能です。具体的な下記のようなものに対応している場合があります。
- 羽毛布団、敷布団、こたつ布団
- 毛布、シーツ、タオルケット、マット
- じゅうたん、ラグ、カーペット
- カーテン
コインランドリー洗濯機の原理
コインランドリー洗濯機は基本的に下記のような流れで使用されます。
- 洗濯機に洗濯物を入れて、ドアを閉める
- 洗濯コースを選択して表示された料金を投入する
- 洗濯機がロックされ、指定したコースの洗濯が行われる
- 洗濯終了後、ロックが解除される
コインランドリー洗濯機はドラム型もしくは縦型の渦巻き式です。多くの機種では、洗濯物を入れる前にドラム内を洗浄する機能がついています。洗濯の基本的な仕組み自体は、通常の家庭用洗濯機と同様ですが、コインランドリー洗濯機は製品によっては電解水やファインバブル水を利用していたり、水の勢いが強くなっていたりするため、汚れ落ち効果が強力です。
また、乾燥にはガスが用いられ、家庭用洗濯乾燥機よりも強力に乾燥させることができます。洗濯も乾燥も一般に家庭用洗濯機よりも短時間で完了します。
コインランドリー洗濯機の種類
コインランドリー洗濯機には主に下記のような種類があります。
- コイン式全自動洗濯乾燥機
- コイン式全自動洗濯機
- コイン式渦巻き洗濯機
- コイン式ガス衣類乾燥機
- コイン式靴用洗濯乾燥機
- コイン式敷布団乾燥機
コイン式全自動洗濯乾燥機は、最も一般的なドラム式のコインランドリー洗濯機です。洗い・すすぎ・脱水・乾燥までを1台で行うことができます。コイン式全自動洗濯機とコイン式渦巻き洗濯機は乾燥機能がなく、洗い・すすぎ・脱水までで洗濯が完了します。乾燥機にかけられない衣類などはこちらが使用されます。渦巻き洗濯機は縦型の洗濯機です。
靴用洗濯乾燥機や敷布団乾燥機などは、特定の目的に特化している種類の洗濯機・乾燥機です。また、通常の全自動洗濯乾燥機でも、敷布団コース、羽毛布団コース、強力洗浄コース、毛布コース、おしゃれ着洗い機能など、業務用ならではのコースなどが搭載されている製品もあります。決済機能では、硬貨の他にプリペイドカードに対応しているものや、感染症対策としてタッチレスパネルを採用しているものもあります。
コインランドリー洗濯機と家庭用洗濯機の違い
コインランドリー洗濯機と家庭用洗濯機の違いは主に下記のようなものがあります。
- 容量が大型 (20kg、30kgを超えるものもある)
- 布団、毛布、シーツ、カーペットなど様々なものに対応
- 価格が高額 (数十万円~数百万円程度、乾燥機などが付くと高額になる)
- コース選択などの機能が充実しており、機種によってはドライクリーニングも可能
- 業務用のパワーで洗浄力が高く、機種によっては温水、電解水、除菌水、などが使用可能であり、清潔性が高い
本記事はコインランドリー洗濯機を製造・販売する株式会社TOSEI様に監修を頂きました。
株式会社TOSEIの会社概要はこちら