顔料

顔料とは

顔料とは、水や油に溶けない色材のことです。

ものを着色する色材には大きく分けて顔料と染料があり、染料は水や油などに溶けて着色したいものの繊維の間に入り込むことで染色します。対して顔料は繊維の間に入り込まず、色のついた粒子を樹脂などで布や紙の表面に接着して着色します。

無機顔料は天然鉱物または合成の金属化合物を原料とし、安価だが色が限られ彩度が低いという特徴があります。炭素の微粒子でインクジェットに使われるカーボンブラックなどが無機顔料にあたります。有機顔料は主に石油から作られる合成顔料で、高価ですが彩度の高い色を再現できます。プラスチック製品の着色には有機顔料が用いられることが多くなっています。