方向結合器

方向結合器とは

方向結合器とは、伝送線路を流れる進行波や反射波に比例した電波を取り出すことができる、4つのポートを持つ機材です。

4つのポートのうち2つは伝送線路の入力と出力であり、1つは一般に絶縁ポート、もう1つが電波を取り出す結合ポートとなります。絶縁ポートがなく結合ポートが2つのものは、特に双方向性結合器と言います。

方向結合器は進行波と反射波を区別する能力(方向性)が高いほど高性能です。方向性Dは10 log(P1 / P4) -10 log(P1 / P3)で求められます。単位はdBです。方向結合器で得られる電波を測定することにより、伝送線路を流れる信号の状況を知ることができます。携帯電話基地局やアンテナ、ケーブルテレビのケーブルなどを監視するために使用されています。