イソニアジドとは
イソニアジドは、化学式C6H7N3Oで示される化学物質で、その分子量は、137.14です。イソニアジドは、別名でイソニコチン酸ヒドラジドとも呼ばれています。イソニアジドは、無色の結晶あるいは、白色の結晶性粉末です。イソニアジドは、無臭で、わずかに苦味を呈します。
イソニアジドはジエチルエーテルには極めて溶けにくく、無水酢酸にも溶けにくく、エタノールにはやや溶けにくい性質を持ちます。一方、イソニアジドは水や酢酸にはよく溶けます。
イソニアジドの使用用途
イソニアジドは、結核化学療法剤として、医療の現場で使用されています。
通常、肺結核やその他の結核症の患者(成人)に対して、1日200mgから500mgのイソニアジドを1回から3 回に分けて、毎日又は週 2日の頻度で経口により投与します。
イソニアジドの結核菌に対する阻害効果は、パラアミノサリチル酸やストレプトマイシンよりも強いため、イソニアジドは、結核症の代表的な化学療法剤です。
イソニアジドの主な副作用として、肝障害、間質性肺炎、腎不全、無顆粒球症、血小板減少、視神経炎、視神経萎縮、末梢神経炎などが挙げられます。