圧力制御弁とは

圧力制御弁(Pressure control valves)とは、作動油などの流体の圧力を制御する弁です。
例えば、ポンプからの吐出圧を圧力制御弁で調整して、各部品や配管の損傷を防ぎます。
このようなことから安全弁ともいわれます。
圧力制御弁は、以下の5つに大別されます。
圧力制御弁の主な制御弁として、ハンドル式と電磁式の2タイプがあります。
電磁式を用いれば、外部のコントローラーから制御できるため、制御の幅が広がります。
圧力制御弁の使用用途
圧力制御弁がメインで使われているのは、建設機械業界。
油圧ショベルをはじめ、ブルドーザー、ホイールローダーやスキッドステアローダで、油圧機器や配管の保護を目的に使用されています。
油圧ショベルを例にとると、油圧ポンプ、コントロールバルブや走行モーターに用いられています。
建設機械においては、必要不可欠な存在となっています。
建設機械以外では、航空機や自動車においても使用されており、圧力制御弁は幅広い分野で求めらています・
圧力制御弁の原理
ここでは、リリーフ弁(安全弁)と減圧弁の原理を紹介します。
- リリーフ弁(安全弁)
こちらは、設定圧を超過した場合に圧力を逃がし、機器や配管を安全に保つ機器のことです。
設定圧は、本機器のハンドルでばねの力を調整して設定されます。流体が設定圧以下の場合は、ばねの押しつけ力の方が勝るため、本機器の入口から流体保管容器への経路は閉じられています。流体が設定圧を上回ると、流体がばねの押しつけ力に勝り、ばねを押し上げます。このようにして、流体保管容器への道ができて、流体がその容器へと流れていきます。
このようにして、様々な損傷を防ぎます。 - 減圧弁
こちらは、メイン回路の圧力より低い圧力で使用する場合に使う機器です。
ばねの力を調整して圧力を設定します。一次側の高圧の流体は、設定された圧力に減圧されて、二次側に流れます。一部の流体は、本機器のあるポートより流体保管容器へと流れ、二次側の圧力が設定圧になるよう調整されます。
このようにして、一次側の高圧の圧力が減圧されます。