塩ビパイプカッター

塩ビパイプカッターとは

塩ビパイプカッターとは、塩ビパイプのような、硬質の塩化ビニル樹脂で作られた配管資材を切断するための工具です。

刃受け部分が湾曲しており、断面が円形になっているものを切断しやすいような形状になっています。塩ビパイプカッターを使って切断することで、切断面のバリや引っかかりなどの残留物の付着を防ぎ、切断面を潰さずにきれいな断面に仕上げることができます。

またノコギリなどで塩ビパイプを切断するよりも、まっすぐ正確に切断することができます。

塩ビパイプカッターの使い方

ニッパーペンチと同じようなハサミタイプの場合は、切断したい塩ビパイプを刃部分に挟み、ハンドル部分を手で握って刃を閉じることで切断します。

ラチェット機構を採用しているタイプの場合は、切断したい塩ビパイプを刃部分にセットして固定したあと、ハンドルを握って刃を閉じハンドルを少し緩める動作を繰り返します。すると、ラチェット機構が作動し塩ビパイプを切断します。

カッターホイールタイプの場合は、切断したい塩ビパイプをバイスなどで固定したあと、ローラー部分とカッターホイール部分の間に挟み、固定します。ノブ部分を軽く締めて塩ビパイプを一回転させ、切断箇所の目安となるようなガイド線をつけます。さらにノブ部分を軽く締めてカッターホイール部分を回転させることで、塩ビパイプに徐々に切込みが入り、切断します。

塩ビパイプカッターの選び方

塩ビパイプカッターを選ぶときは、最大切断能力と、切断可能な材質を必ず確認します。

主に塩ビパイプカッターには、ハサミタイプ、ラチェット機構タイプ、カッターホイールタイプの3種類があり、作業する環境や目的に適しているものを選びます。以下にそれぞれの特徴をまとめます。

  • ハサミタイプ
    ペンチやニッパーと形状が似ているため初心者でも扱いやすく、価格も手ごろなものが多いです。ハサミのように手の力を使って切断するため、切断能力はあまり高くありません。
  • ラチェット機構タイプ
    力を加える一方向にのみ回転を伝え、反対の回転は伝えない「ラチェット機構」を通して切断方向にのみ刃を動かすことで、少ない力できれいに切断することができます。軽量かつ片手で扱えるため、狭い場所で作業する場合にも適しています。
  • カッターホイールタイプ
    小さいものから大きいものまで、さまざまな大きさの塩ビパイプを切断することができます。また、塩ビパイプ以外にもステンレスやアルミなどから作られたパイプを切断できるものもあります。塩ビパイプをしっかり固定しながらゆっくり切断するため、よりまっすぐで正確に切断することができます。また、刃部分が傷んだ場合は取り換えることができ、長く使用できます。

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