ハンドタッカーとは
ハンドタッカーとは、資材にステープル(ホチキスの針のような形状をした鋲)を強力に打ち込み、資材同士を固定するときに使う工具です。
主に建築現場などで、薄い木の板や布、壁紙、断熱材、防水シートなどを取り付けるときに使われることが多いです。ハンドタッカーを使うことで、接着剤などよりも強力に早く固定することができ、取り外しも簡単です。ホチキスのような形状をしているため、初心者でも扱いやすく、日曜大工や工作などに使われることもあります。
ハンドタッカーの使い方
ハンドタッカーを使って資材にステープルを打ち込む方法を説明します。
まず始めにハンドタッカーにステープルをセットします。このとき、ハンドル部分が動かないように必ずハンドルにロックをかけます。
ステープルのセットが終わったらハンドルのロックを外し、ハンドタッカーのグリップ部分とハンドル部分を握り、ステープルを打ち込みたい資材に対して射出口を垂直に押し当てます。
ハンドルを押し下げるとステープルが打ち込まれます。ハンドタッカーとステープルを打ち込む資材の間に隙間があると、ステープルが浮いた状態で打ち込まれることがあります。この場合は、浮いたステープルをハンマーなどで叩いて打ち込むか、浮いたステープルを抜き取り、改めて打ち直します。
ハンドタッカーの選び方
ハンドタッカーを選ぶときは、使うことのできるステープルの種類とサイズ、ステープルを打ち込むことのできる資材の種類を必ず確認します。また、ハンドタッカー本体の素材や、機能性が作業する環境や目的に適しているものを選びます。以下にハンドタッカーを選ぶときのポイントをまとめます。
- ハンドタッカー本体の素材
ハンドタッカー本体の素材には、主にプラスチック製と金属製の2種類があります。プラスチック製のものは、軽量で初心者でも扱いやすく、価格も手ごろなものが多いです。ただし、打ち込む強さはあまり強くないため、硬い木材などにステープルを打ち込みたい場合は適していません。
金属製のものは、プラスチック製よりも重量があるため打ち込み力が強く、硬い木材などにも安定してステープルを打ち込むことができます。
- 機能性
打ち込みの強さを調整できるレバーがついているものは、ステープルを打ち込みたい資材の種類に合わせて打ち込みの強さを変えられるため、より汎用的に使うことができます。ハンドタッカー本体に針抜きがついているものは、浮いたステープルなどをすぐに抜き取れるため便利です。ついていない場合は、別途ステープル抜き(ステープルリムーバー)を用意します。