リベッター

リベッターとは

リベッターとは、リベットという締結金具の一種を使って金属板同士を締結(結合)するときに使用する工具です。

金属板をボルトやナット、ネジで締結できないとき、裏側に手を回すことができないとき、溶接ができないときなどにリベッターを使いリベットをかしめます。

半永久的に高い強度で金属板同士を締結することができるため、航空機の外板を留めるなどの用途にも使われています。

ただし、一度かしめたリベットは簡単に取り外すことができないため、後日外す予定のあるものや、定期的に外すものを締結するときには適していません。

リベッターの使い方

ハンドリベッターを使って加工対象物にリベットを取り付ける方法を説明します。

まず、加工対象物にドリルで下穴を開けておきます。このとき、必ず締結するリベットの規格サイズに合わせた穴を開けます。開けた穴にリベットを差し込みます。使用するサイズのリベットに合ったノーズピースをリベッターに装着します。リベットのシャフト部分をリベッターに挿入し、ノーズピースをリベットのフランジ部分に密着させます。

リベッターのハンドルを閉じてリベットをかしめたら、リベットのシャフト部分がリベッターによって切断されます。切断されていることを確認したら、リベッターをリベットから外します。リベッターのハンドルを開いて、切断されたリベットのシャフト部分を排出します。

リベッターの選び方

リベッターを選ぶときは、使うことのできるリベットのサイズ(リベット径)と材質を必ず確認します。

主にリベッターには、ハンドリベッター、電動リベッターエアーリベッターの3種類があり、作業する環境や目的に適しているものを選びます。以下にそれぞれの特徴をまとめます。

ハンドリベッターの場合は、ハンドルを握るだけでリベットをかしめることができるため、初心者にも扱いやすく、値段も手ごろなものが多いです。持ち運びもしやすく、電源やバッテリー、エアーの確保も不要なため作業場所を選びません。

電動リベッターの場合は、スイッチを入れるだけでリベットを簡単にかしめることができるため、かしめたいリベットが多いとき、作業効率を重視するときに最適です。バッテリーを使用するタイプであれば、電源の確保も不要です。

エアーリベッターの場合は、電動リベッターより本体が軽量なため、リベットを大量にかしめたいときに適しています。また、エアーの力でより強力に素早くかしめることができます。ただし、エアーリベッターを使用するためのエアーの用意とエアーホースの取り回しができる作業場所の確保が必要です。

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