モールカッター

モールカッターとは

モールカッターとは、室内の床や壁に配置する配線モール、配線カバーなどを切断するための工具です。モールの底の形状に合わせて、刃の受け部は平らになっているものが多く、切断したい角度を示すガイドがついているものもあります。

似ている工具に、ダクトカッターや塩ビカッターがありますが、いずれも受け部の形状が異なります。モールカッターを使って切断することで、切断面のバリや引っかかりなどの残留物の付着を防ぎ、カッターなどで切断したときよりもきれいな断面に仕上げることができます。

モールカッターの使い方

切断したいモールをモールカッターの刃部分に挟み、固定します。ガイドがついているモールカッターの場合は、モールを切断したい角度に合わせます。

モールを固定したら、ハンドルを手で握って刃を閉じることで切断します。ラチェット機構(切断方向にのみ刃が動く機構)を採用しているモールカッターの場合は、ハンドルを軽く広げると、刃部分が自動的に全開になります。

切断したいモールを受け部に固定し、ハンドルを握って刃を閉じたあと、ハンドルを少し緩めることでラチェット機構が作動します。

モールカッターの選び方

モールカッターを選ぶときは、最大切断能力と、切断可能な材質を必ず確認します。また、受け部の形状や刃部分の構造、機能性が作業する環境や目的に適しているものを選びます。以下にモールカッターを選ぶときのポイントをまとめます。

  • 受け部の形状
    受け部が平らになっているフラットタイプのモールカッターは、モールを正確にまっすぐ切断したいときに便利です。受け部に角度を示すガイドがついているため、45度や135度などモールをさまざまな角度にきれいに切断することができます。

    受け部が湾曲しているタイプのモールカッターは、切れ味良くモールを素早く切断することができるため、切断作業にスピードが求められるときに便利です。あまり目につかない場所の配線モールの切断や、処分するモールを小さくしたいときに活用されます。

  • 刃部分の構造
    ラチェット機構(切断方向にのみ刃が動く機構)を採用しているモールカッターの場合は、切断能力が高く、少ない力で確実に切断することができます。
  • 機能性
    モールカッターを使用していないときや作業を中断しているときに刃が開いたり動いたりしてしまわないように、刃部分のロック機能がついていると安全です。また、モールを刃部分で固定しておくためのストッパーがついているものは、切断中にモールがずれることなく、正確に切断することができます。

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