ローダウンジャッキ

ローダウンジャッキとは

ローダウンジャッキ

ローダウンジャッキとは、主に自動車のメンテナンスに使用する「フロアジャッキ」の一種です。

車高を低くするように改造したローダウン車やスポーツカー、社外エアロパーツを取り付けている車など、地面と車体の隙間が少なく、ジャッキアップポイントへアクセスしにくい車に対して使用します。車体を持ち上げるためのアーム部分が全体的に平たく作られており、車高が低く地面と車体の隙間が少ない場合でも、ジャッキが隙間へ入りやすいです。

また、一般的なフロアジャッキよりも奥まった場所にジャッキアップしやすくなっている反面、アーム部分が平たくなっている影響でジャッキアップ時の最大高さが低いという特徴があります。

ローダウンジャッキの使用用途

ローダウンジャッキは、主に自動車のタイヤ交換やオイル交換をする際、車体を持ち上げるために使用されます。

車体を持ち上げるために油圧の力を利用しており、ローダウンジャッキは一般的なフロアジャッキよりも車体を持ち上げるためのアーム部分が平たく低床設計になっているのが特徴です。ローダウンを施した車高の低い車やスポーツカー、社外エアロパーツを取り付けたことにより車体と地面の隙間が少なくなってしまった車のメンテナンスに使用することができます。

また、持ち運びがしやすいように簡単に分解できるものや専用のキャリーバッグなどが付属しているものもあり、サーキット場や出張など出先でメンテナンスをする際にも使用されます。

ローダウンジャッキの特徴

ローダウンジャッキは、通常のフロアジャッキと比べて、ジャッキアップ時に車体を持ち上げるためのアーム部分が平たく薄い形状になっています。そのため、地面と車体の隙間が少ない車に対しても、ジャッキアップポイントへアクセス可能です。

  • 通常のフロアジャッキ必要隙:最低位135mm程度〜
  • ローダウンジャッキ必要隙:最低位80mm程度〜

製品によって多少差異はありますが、通常のフロアジャッキの場合は地面と車体の隙間は最低でも135mm以上必要です。それに対して、ローダウンジャッキは80mm程度の隙間から対応できます。

そのため、車両のサスペンション部分を改造して意図的に車高を低くしたローダウン車や、社外エアロパーツを取り付けたことで地面と車体の隙間が少なくなってしまっている車でも干渉すること無く、ジャッキアップによるメンテナンスが可能です。

ジャッキの選び方

ジャッキを選ぶ際は、「最大耐荷重」「最低位高さ」「最高位高さ」「ジャッキの駆動方式」を確認する必要があります。

1. 最大耐荷重

ジャッキで持ち上げることができる最大の重量です。この重量以上を持ち上げようとすると、最悪の場合ジャッキが破損しジャッキアップ中の車が突然落ちてきたりする可能性があります。

特にミニバンやSUVの場合は、大型の車両や重量の重い車両が多いため注意が必要です。車検証に車両重量が記載されているため、最大耐荷重は余裕を持って選ぶことをおすすめします。

2. 最低位高さ・最高位高さ

ジャッキで対応が可能な地面と車体の低さ (最低位高さ) とジャッキで最大まで車体を持ち上げたときの高さ (最高位高さ) を確認する必要があります。最低位高さである地面と車体の低さはジャッキを使うための隙間があるかどうかということになりますが、最大まで車体を持ち上げたときの最高位高さにも注意しましょう。

ジャッキを使ってジャッキアップしたところ、車体がほとんど持ち上がっていないのにジャッキの最高位高さに達してしまい作業ができないケースが起こってしまう場合があります。特に標準車高が高いSUVで起きるケースが多いです。

3. ジャッキの駆動方式

ジャッキの駆動方式は、大きくわけて4種類があります。

  • 手動式
  • 油圧式
  • 電動式
  • エアー式

ジャッキの性能的な差はほとんどありませんが、それぞれジャッキを上げ下げする際の使い勝手が違うため、予算や使用頻度と照らし合わせてどの駆動方式にするのか検討するようにして下さい。

ローダウンジャッキのその他情報

ジャッキ使用時の注意点

ジャッキ使用する際は、必ず平らで安定した場所で使用する必要があります。傾斜のある場所や砂利などで使用すると安定せず、ジャッキアップ中の車両がジャッキから外れて落下する危険があるためです。

駆動方式が手動の場合以外は、リリースバルブを緩めるとジャッキが降下しますが、急激に緩めると車両も急激に落下するため、バルブを緩める際は注意が必要です。

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