ゴムキャブタイヤケーブル

ゴムキャブタイヤケーブルとは

ゴムキャブタイヤケーブル

通電したまま移動が行えるキャブタイヤケーブルの中でも、絶縁体とシースが天然や合成のゴム類で構成されたキャブタイヤケーブルの種類です。

ビニルキャブタイヤケーブルと比較して耐衝撃や耐摩耗性に優れており、悪天候にも適応するため主に屋外での使用や過酷な環境下においての使用に適しています。

現在は合成ゴムが主流となっており、天然ゴムを使用したキャブタイヤケーブルは徐々に合成ゴムに置き換わりつつあります。

ゴムキャブタイヤケーブルの使用用途

天候の変化に強いため、主に屋外において電源の移動が必要な場所に使用されています。

また、耐油性が高いことからオイルミストが飛散しているような工場や、トンネル工事の掘削機、鉱山などの過酷な状況下で使用されています。

耐熱性にも優れているため、アーク溶接機の変圧器から溶接電極までの配線のように高温下にさらされているような場所にも使用されています。電圧は、600V以下の移動用電器機器や配線での用途に使用されます。

ゴムキャブタイヤケーブルの特徴

ゴムの素材の組み合わせにより3種類に分けられます。

絶縁体とシースの両方が天然ゴムで構成されたものを「CT」と呼び、耐油性が低いため現在はあまり使われていません。絶縁体にEPゴム、シースがクロロプレンで構成された「PNCT」は、最も広く使われており、過酷な環境下において耐久性が高いのが特徴です。

絶縁体のみ天然ゴムで構成された「RNCT」も雨天や油脂に強いですが、現在では「PNCT」が主流となっています。

また、ゴムキャブタイヤケーブルは1種から4種まであり、使用する環境によって選定します。

1種は天然ゴムのみで、環境の変化に弱いため現在は2種に統合されています。2種は最も使われている低圧用のケーブルで、屋外屋内問わず使えます。3種はシースを補強する層があるため2種よりも絶縁体とシースが太く、衝撃や摩耗に強いです。4種は3種よりもさらに耐摩耗性が高く、超過酷下での使用に適しています。

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