塗装機械とは
塗装機械とは塗料の吹き付けを塗付を行う際に使用される機器のことです。
従来は塗料を塗るときは、凹凸のある立体的な部分は刷毛で、平面箇所はローラーで作業を行っていました。
しかし塗る面積が大きくなればなるほど、多くの作業員や膨大な塗る時間が必要となり工数が多くなります。
このような場合は塗装機械を使用することで塗る工数を大幅に削減でき、かつ刷毛やローラーよりも均一に塗ることができるためきれいな塗装面にできます。
塗装機械の使用用途
塗装機械の使用用途は、主に建築、外壁、橋梁などの土木建造物の塗装に使用されます。
機械のため1台あたりの価格も高いので、それなりの広大な面積を塗る場合に使用されます。
使用できる塗料としては建築などの一般塗料から、環境の厳しい箇所に塗る重防食塗料など、さまざまな塗料に対応します。
使用上の注意点は、塗装後の洗浄で機器の中に塗料が残っていると次使用する場合に不具合を起こす可能性があるため、専用の洗浄剤で機器内部をきれにする必要があります。
また近年では改修時に古い塗膜を剥がすための剥離剤も塗装機械で吹き付けたりします。
塗装機械の原理
塗装機械の原理は種類によって異なります。
ダイヤフラム式エアレス塗装機
ダイヤフラム式エアレス塗装機は塗料を吹き付ける際の動力として電気やエンジンのみを使用しており、コンプレッサを使用していません。
機器本体より吹き付けるためのノズルと、塗料を吸い上げるノズルの2本が出ており、塗料が入っている容器に塗料を吸い上げるノズルを入れます。
機器の電源を入れると塗料に高圧力が掛かるので、この圧力で塗料を吸い上げます。ノズル先端には目の細かいフィルターがあるので、塊となった塗料が機器内部へ侵入するのを防ぎます。
吸い上げた塗料は吹き付けるノズルから吐き出され塗装していきます。メリットしてはエアーを使用していないため吹き付け時に、塗料が周囲に飛散し辛いことです。
コンプレッサーを使用したエア式の塗装機械
コンプレッサーを使用したエア式の塗装機械もあります。こちらは圧縮空気に塗料を載せて吹き付けます。
エア式の方が塗装面を均一に塗装できます。しかし周囲への塗料の飛散は多くなります。