ACスイッチとは
ACスイッチとは、交流電源をスイッチングする部品のことです。
ACとは、英語でaltarnating currentの略であり、日本語では交流電流を指します。交流電流とは電流の向きが正負を繰り返す電流のことで、商用電源はほとんどの場合はAC電源を指します。
また、スイッチは電流を差し止めたり、流したり、切り替えたりする部品のことです。
ACスイッチは上記2つを満たす部品であり、交流電流を差し止めたり、流したり、切り替えたりする部品のことを指します。
ACスイッチの使用用途
ACスイッチは一般家庭や日常生活でも頻繁に目にする部品です。
最も身近な例としては、照明のスイッチです。ほとんどの場合はACスイッチが使用されます。一般家庭で照明に使用される電圧はAC100Vの電源です。照明用スイッチは2-5A程度の電流しか流すことはできませんが、家庭用照明は0.4A程度しか流れないために問題なく使用できます。
一般家庭では他にも、扇風機のスイッチやこたつのスイッチ等、幅広く使用されています。
産業用としても、小さい負荷を動作させるスイッチとして、ACスイッチが使用されます。
ACスイッチの原理
ACスイッチの原理は、産業に使用される部品の中でも大変簡単な仕組みとなっています。
ACスイッチ自体は、ある2点を開放又は短絡して電位を切り替えられる構造となっています。2点を切り替える当たり面を接点と呼び、スイッチの主要構造物はこの接点であると言えます。接点の材質は金や銀、白金、黄銅の合金が使用されます。導電性が高く、化学的性状も安定しているためです。
接点の周りは樹脂やゴム等の絶縁物で保護します。人が触る部分と接点を電気的に絶縁するために絶縁物が用いられます。また、接点の内部にAC駆動のランプを埋め込み、接点の切り替え状態を表示するスイッチも販売されています。家庭用照明スイッチには多く使用されます。
また、ACスイッチは電位の異なる配線同士を接続できる箇所が1か所以上存在します。照明配線にはVVF配線が使用される場合が多く、VVF配線は端末処理が不要です。そのため、照明用ACスイッチの配線接続口はねじ込み端子となっていることも多くあります。