電力量モニタ

電力量モニタとは

電力量モニタ

電力量モニタとは、消費電力の削減による省エネ効果を高めるために、使用する機器などの消費電力をリアルタイムで計測する装置です。

一定時間ごと (分単位から1ヶ月単位まで) に計測値を本体のメモリに保存したり、ネットワーク通信によって計測値を転送したりする機能を有します。また、過電流や不足電流まで検知し、一定のしきい値に達した場合には警報を出力する多機能の電力量モニタもあります。 

目的に合わせて計測値を解析することで、システム全体における電力使用状況を見直すことができます。

電力量モニタの使用用途

近年、省エネ実現のために電力使用量の削減が求められていることから、電力量モニタの役割は重要になっています。

装置自体も小型で簡便に使用でき、データログ機能も充実したものが多いことから、省エネ効果を高めたい多くの場面で利用されています。

例えば、工場やビル、事業所、学校、大型店舗で省エネの推進を目指す場合、電力量モニタにより電力使用量の最適化を図ることは有効です。改正省エネ法が施行に伴い、電力量モニタの導入はより一層進みつつあります。

電力量モニタの原理

代表的な手法として、トランスの原理を使用したもの (カレントトランス) があります。

通常、トランスは一次側コイルと二次側コイルからなり、それぞれの巻き数に応じて電流を変換します。一方で、カレントトランスは、一次コイルの代わりに電線を鉄心の中に通したものです。

電線に流れた電流は、二次コイルに生じる電流によって検出します。電力量モニタでは、カレントトランスによって検出した電流・電圧を内蔵した演算器によって電力値へと変換します。さらに、電力値を一定時間積算することで電力量を導出し、表示器や通信器などを通じて外部へと出力します。

このような原理により動作する電力量モニタは、必要な現場へと持ち運びできる「可搬タイプ」と、配電盤発電機などの組込み用機器として使用する「常時設置タイプ」に分けれられています。

参考文献
https://www.fa.omron.co.jp/products/family/2646/
https://www.yokogawa.co.jp/solutions/products-platforms/components/power-monitors/pr720
https://www.fa.omron.co.jp/data_pdf/commentary/powermonitor_tg_j_1_2.pdf

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