電気乾燥機

電気乾燥機とは

電気乾燥機

電気乾燥機は、水分を含んだ物体を、電力によって乾燥させる装置のことを指します。

電気による乾燥は効率が高くなく、産業用としては広くは使われません。系の小さな食品用や、小型部品の製作などに使用されます。

ただし、必要なユーティリティが電力だけであるという利点があります。また、構造も簡単で安価な為、家庭用としては広く用いられます。

そのため、電気乾燥機は国内外で白物家電業界をけん引した装置の一つと言えます。

電気乾燥機の使用用途

電気乾燥機の使用用途は広く、一般家庭でも各所で見られるため、生活に根差した装置と言えます。

代表例としては、髪の水分を蒸発させるヘアドライヤーや、洗濯物から水分を蒸発させる衣類乾燥機などが挙げられます。一般住宅の中には、室内電気乾燥機が内蔵されている物件もあります。ベランダを広く取れない、地価が高い地域の集合住宅等で使用されます。

産業用としては、食品用乾燥機や、ワークの乾燥に使用されます。系が大きくなってくると、電気よりもガス乾燥の方がランニングコストが低下するため、電気乾燥機は主に小型乾燥機として用いられます。

電気乾燥機の原理

電気乾燥機は、機械装置の中でも大変簡単な仕組みとなっています。

まず、電源を投入すると、電熱線に電気が供給され、電熱線が熱を放出します。ヘアドライヤー等の開放した系では、同時に送風機が作動し、任意の場所を乾かせるようになります。食品乾燥機等の閉じた系では、同時に排気装置が作動し、湿度が上がった内気を外部へ押し出します。排気装置は系内の温度を維持または上昇させるために、電熱線の能力を超えない範囲で選定されます。排気装置は、乾燥終了まで動作し続ける場合がほとんどです。

そのまま電熱線に電気を供給し続けると、際限なく温度が上昇するため、サーモスイッチや温度調節計が使用されます。系内の温度を一定に保つため、サーモスイッチや温度調節計によって電熱線への電力供給を入切します。電熱線は発生させる熱量を変化させるのが困難な部品の為、多くの場合はON-OFF制御となります。

湿度調節計やタイマー制御によって、乾燥機の1バッチは終了します。制御が簡単で安価なため、多くの場合はタイマーが用いられます。

プラント等の大型装置では、排気装置は別置として省略される場合もあります。

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