段付きドリル

段付きドリルとは

段付きドリルは、1本のドリルに異なる径の刃が段として2つ以上取り付けられたものを指します。

このドリルを利用することで、材料に異なる径の穴を開けられる他、一度に面取りまで完了できるというメリットがあります。

通常、材料に異なる径の穴を開ける場合には、それぞれに対応する2種類のドリルを使うため、加工の途中で軸がずれるリスクがあります。

しかし、段付きドリルであればその必要性が無く、より精度の高い穴開け加工が可能となります。 

段付きドリルの使用用途

段付きドリルは、ものづくりの現場で材料に切削加工(特に穴開け加工)を施したい場合に使用されます。

通常のドリルと違い、異なる径の刃が取り付けられているので、一度にこれらの穴を開けたい場合や、面取り加工を行いたい場合など、効率化を図る必要性が生じた場面で使用されています。

加工する材料に応じて段付きドリルの材質やコーティングなどを適切に選択することができ、その分ドリルの寿命も長持ちし、作業の生産性向上も期待できます。 

段付きドリルの原理

段付きドリルには、異なる径の刃が1本のドリルに取り付けられている特徴があります。

通常、材料に複数の径の穴を開ける場合には、まず特定の径のドリルで穴を開けます。さらにその上から、先ほどよりも径の大きなドリルで穴を開けるという工程です。

しかし、段付きドリルを使用すれば、1本のドリルで上記の工程を完了できるため、作業効率が向上するだけでなく、穴位置の加工精度も高まるという重要なメリットがあります。

類似のドリルとしてステップドリルがありますが、この場合、異なる径の刃が多数取り付けられており、これらは階段状(ステップ状)をなしています。その外観からタケノコドリルとも呼ばれます。

一方で、一般的な段付きドリルは小径と大径という2つの穴加工ができ、ステップドリルほどは多数の穴加工はできません。

ただ、ステップドリルは一つ一つのステップの深さが非常に浅く、厚い材料の加工には適さないのに対し、段付きドリルは比較的厚い材料であっても穴加工を施すことができます。

参考文献
https://saikenma.com/word/word-641/
http://www.t-yamakatsu.co.jp/product/drills/na_countersunk.html

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です