ホース・チューブ

ホース・チューブとは

ホースとチューブに明確な違いはありませんが、接続部を金属にしたり、補強材として合成樹脂繊維や金属繊維を使用したものをホース、材質単一のものをチューブと呼称されることが多いです。

ホース・チューブの使用用途

ホース・チューブの使用用途は多種多様ですが、主に下記の3つが挙げられます。

1. 流体の運搬

基本的にホース・チューブは中に流体を通すことを目的としています。その流体の性質がどうあれ、流体をA地点からB地点まで運ぶ、という用途であることに変わりはありません。

2. 圧力の伝達

空圧機器、油圧機器を作動させる際、動力源から送られる圧力を持ったエアーや作動油をホース・チューブを経由しアクチュエータまで供給し、アクチュエータに仕事をさせます。

3. 流体の放出

例えば、車を洗うときは蛇口にゴムホース取り付けて水を流し、先端から水を放出させて車に当てて汚れを洗い流します。同じように、圧縮空気をホースの先端から放出させて埃やゴミを吹き飛ばすエアブローという作業工程もあります。

ホースの種類

ホース・チューブの種類は、その使用用途により材質、補強材や接続口の形状を選定する必要があります。ここではその一例を紹介します。

1. 圧縮空気用

空圧機器を作動させる圧縮空気の通り道として使用されます。供給圧力が低圧であればプラスチックやポリウレタンのチューブが使用され、高圧になると合成樹脂繊維を編み込み、金属金具で接続するホースが使われることが多いです。

2. 作動油用

油圧機器を作動させる作動油の圧力は基本的に高圧なので合成樹脂を編み込んだホースが多く採用されています。また、接続部は金属金具でしっかり締め付ける必要があります。

3. 水、油用

水や油を流すときはナイロンチューブが一般的に使われます。一般的に接続は、低圧の場合はそのまま差し込むだけのものがありますが、供給圧力が高い場合は金属金具で接続を行うことがあります。

4. 化学物質、薬品用

フッ素チューブは耐薬品性に優れ、アルコールなどの化学物質や薬品を流しても変質しません。また、耐熱性にも優れています。

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