環境測定器とは
環境保全の観点から、水質汚染防止法や大気汚染防止法など、各種法律によって工場や事業所に対し様々な規制がなされています。これらの規制を順守するために、湿度、温度、風速、騒音、日射、ガス、アルコールなどを測定する機器が環境測定器です。
通常は、一種類の測定のみ行う機器が多いですが、温度と湿度、風速や騒音などが一台でマルチに測定できるマルチ環境測定器もあります。特に、工場の作業環境の維持に必要な機器です。
環境測定器の使用用途
環境測定に使われる測定器は、水質汚染計測・分析装置、大気汚染分析・計測機器、騒音・振動計測機器、ガス検知器、その他気象観測機器などがあります。
また、人体に影響のある空気中のガス濃度を測る検知管、呼気のアルコール濃度を測るチェッカーなども環境計測器の分野に含まれます。
さらに職場の環境を判断する為の熱中症指標計や粉塵計、騒音計、風速計、室内外の温度を比較表示する室内室外温度計などの用途もあります。
環境測定器の原理
環境測定器は、作業環境などの湿度、温度、風速、騒音、日射などを測定する機器の総称です。
また、ガウスメーターなども環境測定器の仲間で、希土類マグネットの測定、電磁コイル、電磁石などを測定しています。
また、運送事業では、息を測定機に吹きかけることで、アルコール濃度をチェックするアルコールチェッカーは、飲酒運転防止のため義務付けられています。
環境測定器は、屋外に持ち運ぶことが多く、携帯に便利なサイズが主流で、質量が500g以下程度のものが多いです。
また、近年、一台で複数の種類の測定を一台で測定できるマルチ環境測定器も出てきており、測定者の負荷の軽減に役立っています。
どれも防水性に優れており、天候によらず屋外での測定可能です。
24時間測定できるタイプや温度や湿度がある一定の数値に達するとアラームで知らせるタイプなどさまざまな機能が付いている機器もあります。
特に最近は猛暑日が多いため、設定した温度と湿度になるとアラームが鳴るようになっている熱中症対策の商品は、介護施設や学校、工事現場などあらゆる場所で重宝されています。
参考文献
https://www.eiwa-net.co.jp/item/makercategory/id/3
https://jp.misumi-ec.com/vona2/fs_processing/T0300000000/T0328000000/
https://www.sibata.co.jp/category/cate1/