真円球とは
真円球は工業分野で様々な工業製品に使用されている部品です。回転運動を支えるためのとても重要な機械要素となっています。
真円球はベアリングという部品の転がり軸受けとして使用されており、回転の精度は、組み込まれている真円球の制度に大きく左右され、工業の発展にともない、真円球の精度も飛躍的に向上しています。
軸受けの部品に使用されいるため、精度が低いと回転の妨げになり、正しく工業製品が機能しなかったり、効率が悪くなってしまします。
真円球の使用用途
真円球は身近なものだと、CDやDVDプレーヤーの録画再生機に搭載されています。この回転を支えるために、軸受けの真円球の精度が悪いと、映像を録画や再生をした際に、ノイズが生じたり、正しく録画、再生ができないことがあります。さらにパソコンなどに搭載されているハードディスクの場合は、さらに高い精度が求められ、記憶容量が増えるに連れて、軸受けの真円球に求められる精度は高くなっています。
そのほかにも回転する部品の軸受けに多く使われているため、ボールペンなど小さい日用品から、自動車などの部品として様々な場所で使用されています。
真円球の原理
真円球はものすごく綺麗な球の形をしています。この球が少しでも凹凸があると、転がる際に抵抗が大きくなってしまい、製品が正しく機能しなかったり、動作の効率が悪くなってしまいます。凹凸が原因で、軸受けに目的外の力が加わってしまうと、故障や破損の原因になることがあります。
大きな力がかかる工業製品などでは、耐久性を高めるために素材が、ステンレスなどの金属が用いられています。また樹脂製のものや、アルミ製のものもあり、使用状況によって使い分けられています。
精度の良い真円球とは、ボールの直径などの誤差が少なく、ボールの表面の荒さが少ないものという規程があります。平均直径と最大、最小直径との差が小さければ小さいほど、精度が高い真円球で、真球度は表面の荒さを表すもので、この数値が小さいほど精度が高い真円球になります。ボールの精度は等級で区別され、形状の精度や表面の荒さなどによって等級が分けられており、等級は小さいほど、精度が高い真円球です。
参考文献
https://www.jbia.or.jp/about/illust/pdf/ballseido.pdf
https://www.kimihiko-yano.jp/Product/bb/g3-ball.htm