エアカーテン

エアカーテンとは

エアカーテン

エアカーテンとは、ドアや窓の開口部に設置される空気を吹き出す装置です。

高速の風を出すことにより、室内と外気を仕切ることができます。室内の温度や湿度を維持しながら、外部の気温や湿度の変化から室内を保護することが可能です。

エアカーテンの使用用途

エアカーテンは、商業施設や病院などの建物で広く使用されます。また、工場や倉庫などの大型施設では、エアカーテンが部門や作業場所を仕切るために使用されることもあります。以下はエアカーテンの使用用途一例です。

1. 温度管理

室内と外気を仕切ることができるため、室内の温度を維持することが可能です。冬季には寒冷空気を遮断し、室内の温度を維持します。夏季にはエアカーテンは室内から外気を遮断し、空調システムの効率を高めます。

また、コンビニエンスストアに設置されている冷蔵・冷凍庫 (ショーケース) でも温度管理用として用いられます。エアカーテンにより冷気が洩れることを防ぐことで、物理的・視覚的障害なく商品を見て手に取ることが可能です。

2. 防虫・防塵

エアカーテンは風を出すため、外部からの虫やほこりなどをブロックすることができます。これにより、室内の衛生環境を維持することが可能です。

3. ドアの代替

エアカーテンを建物入口に設置すると、ドアの代わりに使用できる場合があります。スーパーマーケットの入り口や病院の待合室など、人々が頻繁に出入りする場所に有用です。これによって、ドアを開け閉めする手間を省けます。

4. 騒音・振動の低減

高速で風を出すことによって、建物内外の音や振動を低減することができます。鉄道駅や空港などの交通施設では、エアカーテンが騒音の低減に役立っています。

5. 防火・防煙

火災発生時に煙や火災拡大を防ぐために、使用されることがあります。煙が発生すると、エアカーテンは自動的に閉まり、火災を封じ込めることができます。

エアカーテンの原理

エアカーテンは高速で風を吹き出すことによって、室内と外気を仕切る装置です。一般的に、ファン、エアカーテンユニット、制御ユニットから構成されます。

1. ファン

ファンは、高速で風を吹き出すために必要なエアカーテンの鍵となる部品です。外部から空気を吸い込み、圧縮して高速の風に加工します。その後、圧縮空気をエアカーテンユニットに送り出します。

2. エアカーテンユニット

エアカーテンユニットは、ファンが送り出した風を受け、高速で風を出すようにデザインされた部品です。エアカーテンを形成するノズルが付いています。このノズルは風の流れを集中させ、外部からの空気や汚染物質をブロックする効果があります。

3. 制御ユニット

制御ユニットは、エアカーテンのファンやノズルの動作を制御するための部品です。風速や風量などの調整機能が備わっていることが多いです。温度や湿度などのセンサーによって、エアカーテンを自動的に調整することもできます。

エアカーテンの選び方

エアカーテンを選ぶ際には使用目的、サイズ・能力、経済性などを考慮します。

1. 使用目的

使用目的によって必要な機能や性能が異なります。温度管理が必要な場合は熱源式エアカーテンや冷凍式エアカーテンが適しています。また、防虫・防塵のために使用する場合は、風速や風量が重要になります。

2. サイズ・能力

エアカーテンのサイズや能力は、使用する場所やドア・窓の大きさに合わせて選択する必要があります。エアカーテンがドア・窓の開口部全体をカバーできるように、適切なサイズを選択することが重要です。

電力効率などは使用する環境によって異なり、適切な風量・ノズルの設置位置などを慎重に選定する必要があります。

3. 経済性

経済性は、メンテナンスの容易さやイニシャルコストです。フィルター掃除などのメンテナンスが簡単かつ効率的に行える設計の製品を選定することが好ましいです。

また、性能によってコストも異なるため、使用用途に合わせて適切なエアカーテンを選択する必要があります。

参考文献
https://www.tornex.co.jp/327-2/335-2

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