板金ブラケット

板金ブラケットとは

板金ブラケット

ブラケットは機械部品などを固定するために用いられる支持具や取り付け金具のことで、板金加工により製作されたブラケットを板金ブラケットといいます。

板金ブラケットは曲げ加工、穴およびタップ加工、けが対策でC面取やR加工などの加工を行うケースが多いです。

重量物を保持するために、強度を増すためのリブ構造を溶接したり曲げ加工やプレス加工(三角リブ加工)なども用いられます。

板金の素材は重量物の場合は鉄系、軽いものの場合は鉄系だけでなくアルミ系が使われることが多いです。

板金ブラケットの使用用途

産業用機械や光学機器、計測機器、自動車や家電製品など幅広い分野の機器で比較的強度を必要としない機械、電気部品の固定に使用されています。

部品の固定だけでなく、取付穴を単純な穴加工ではなく、長丸穴などにすることで、固定部品の位置を調整できる機構を設けることもあります。

強度が必要な箇所は機械加工品を使うことが多いですが、板金の方がかなりコストが安くできるため、リブ構造などを溶接でおこない、強度を稼いで重量物の固定にも使用されています。

板金ブラケットの原理

最近は高出力なレーザーが安価で手に入るようになり、レーザー加工機の加工の性能が向上しています。これまでは切断するのが難しかった厚い板金も切断可能になり、板厚が9mmなど、機械加工品と変わらない厚みの板金ブラケットを比較的安価に製作することができるようになりました。

数を多く作る場合は、タレットパンチプレス(通称タレパン)や金型を製作、プレス加工を行うことで、かなり安価に製作することができます。

板厚が1mm以下と薄い場合でも、バーリング加工と呼ばれる絞り加工+タップ加工を使うことで十分な強度をもったタップをつくることができます。

板金用に溶接ナットや溶接スペーサなど容易されており、比較的簡単に付加機能を追加することができ、多機能をもった板金ブラケットを製作することができます。

通常の板金ブラケットは曲げ加工がありますが、曲げ部周辺の穴がひきのばされるなど、形状に影響することがあるので、注意が必要です。

参考文献
http://seikanbankinkakou.com/fundamental-knowledg/4635.html

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