3Dビューアとは
3Dビューアとは、近年増えている、設計データ(3D-CADデータ)や3Dのキャラクターなど3Dで構成された画像を表示するソフトウェアのことです。
設計現場などで視認性の良さから導入が進んでいます。3D-CADで作製した3Dデータやキャラクターなど専用ソフトで作製した3Dモデルを表示し、回転・移動させたり、拡大縮小、など様々な方向から形状等を確認することができます。
仮想空間であるメタバースも、閲覧するソフトは3Dビューアの1つと言えるでしょう。
また、背景と合成して表示することもできます。なおビューアには3Dモデルを表示するだけの機能しかなく、編集機能はありません。
3Dビューアの使用用途
設計現場では、3D-CADで作製した3Dモデルを3Dビューアを使ってデザインレビューを行います。また、お客様に概要説明の際にも視認性がよい3Dモデルを提示する際に使用します。持ち運びしやすいモバイルパソコンでストレスなく表示することができます。
V-Tuberなどキャラクターを3Dモデルで作製し、3Dビューアで背景や複数のキャラクターを同時に動かしたり、ライトをつけて影をつけたり、さまざまな映像(動画)を作成することができます。
3Dビューアの原理
3D-CADで作製した3Dモデルは当然3D-CADで表示することができます。ではなぜ、3Dビューアが普及しているのでしょうか?
それは、3D-CADはソフト自体が非常に高価ということと、快適に操作するためには高性能なパソコン(ワークステーション)が必要というのが大きな理由です。
レビュアーは特殊で高価なソフトである3D-CADをもっているとは限りません。そこでフリーであまり高性能なパソコンを必要としない3Dビューアが活躍する場が増えているのです。
ほとんどの3Dビューアは複数の拡張子に対応していますが、使用している3Dモデルの拡張子と一致していなければ表示することができないので注意が必要です。
最近の3D-CADは汎用的に使用されているPDFの3次元版である3D-PDFで保存できるものも増えてきており、Adobe社のAcrobatを3Dビューアとして使用することもできるようになっています。