消火器

消火器とは

消火器 (英: fire extinguisher) とは、火災を迅速に鎮火させるための携帯型装置です。

特定の薬剤、二酸化炭素、泡などを使用して、直接火元に噴射し火を消します。住宅、オフィス、公共施設、車両などさまざまな場所で常備され、火災発生時の初期対応には不可欠です。

消火器には、使用される消火材料によって異なる種類があります。例えば、水を使用するタイプは、木材や紙など固体の火災に効果的です。化学薬剤を用いるタイプは、油やガソリンといった液体燃料の火災に適しています。二酸化炭素タイプは、電気機器に損傷を与えずに使用でき、電気火災に対応します。キッチンでは油火災に対応するタイプが求められる一方で、オフィスや工場では電気火災や化学物質の火災に対応するタイプが必要です。

シリコーン接着剤

シリコーン接着剤とは

シリコーン接着剤 (英: silicone adhesive) とは、シリコーンポリマーと粘着付与成分のシリコーンレジンから構成される接着剤です。

通常、シリコーンポリマー単独では粘着力が低いため、シリコーンレジンを混合して粘着性を調節します。硬化後にはゴムのような弾性を持ち、絶縁性が高いことが特徴で、シリコンシーラントとも呼ばれます。

耐熱性、弾力性、電気絶縁性に優れ、使用温度範囲が広いのが特徴です。簡単にはがせるタイプや、シリコンゴムを接着できるものなど、様々な種類が存在します。その防水性と耐熱性に加え、通常の接着剤では接着困難なシリコン素材にも使用できます。さらに、弾力を保った状態で乾くため、衝撃を吸収しやすく、接着面が頑丈になります。

スクリーン印刷インク

スクリーン印刷インクとは

スクリーン印刷インクとは、スクリーン印刷と呼ばれる印刷に使われる特殊な種類の印刷インクです。

スクリーン印刷は、平らな表面または、曲面の表面にインクを転写する印刷技術であり、メッシュで覆われた枠にインクを通して、特定の部分だけを印刷物へ転写します。インクが通るところと通らないところを作ることで、特定の部分だけを印刷することができます。

スクリーン印刷インキには、紙、プラスチックフィルム、金属などさまざまな素材に対して柔軟に利用できること、また、高い耐久性があること、鮮明で豊かな色を提供できるといった特徴が挙げられます。そのことにより、看板、ラベル、パッケージなど幅広く利用されています。

レドーム

レドームとは

レドーム (英: radome) とは、レーダーや通信機器などの電波装置を保護するために使用されるカバーです。

航空機、艦船、気象観測施設などで一般的に見られ、機器を風雨や海水、太陽光などの外部環境から保護します。電波の透過性を持つ素材で作られており、内部の機器が外部の物体を検知する際の電波の妨害を最小限に抑えます。

航空機では主に機首に設置され、レーダーアンテナを覆う形で使用されます。機体の空気抵抗を減少させると同時に、レーダー機器を保護します。艦船では、通信や航海に必要な機器を保護するために用いられ、耐海水性や耐風性が特に重要視されます。

レドームの材質にはガラス繊維強化プラスチック (GFRP) や特殊な合成樹脂が使われることが多く、軽量でありながら高い耐久性を備えています。

パワーアンプ

パワーアンプとは

パワーアンプとは、音声信号や電気信号などの増幅を行う装置です。

主な役割は、音声信号を強化して、高出力の信号に変換することであり、オーディオシステムやラジオ、スピーカーなどで使われています。通常、前段にあるプリアンプで増幅された弱い信号をパワーアンプでより大きな電力に変換します。これにより、スピーカーやヘッドホンなどの再生デバイスから十分な音量や高品質な音声を得ることができます。

パワーアンプは、アナログ信号やデジタル信号を増幅するものがあり、用途によってはステレオ (2チャンネル) やマルチチャネル (複数のチャネル) で構成されます。ホームシアターシステムでは、複数のスピーカーを動かすため、マルチチャネルのパワーアンプが使われています。

位相変換器

位相変換器とは

位相変換器とは、単相として供給される電力を多相へ、その逆に多相として供給される電力を単相へ変換する装置です。

位相は、周期的な波や振動の特性を表す物理量であり、波形が時間や空間においてどれだけ進んでいるかを示します。単相は単一の交流波が使用され供給される電力が1つの波形であり、多相は3つの異なる交流波が同時に使用され、電力伝送の効率が向上します。

制御電圧に応じて入力信号の位相を変更することにより、信号の時間的な位置や波形を制御することができます。位相変換器は通常、可変容量ダイオートや可変抵抗などの制御素子を使用して実装されるため、これらの素子を適切に調整することで、出力信号の位相を目的に合わせて変更できます。

光学コンパレータ

光学コンパレータとは

光学コンパレータとは、寸法測定や形状評価などのために使われる光学機器です。

対象物の寸法や形状を比較・測定するための装置であり、機械部品や製品の品質管理、寸法検査などに使われています。

光源に照らされることにより、対象物からの反射光を捉え、それを拡大してスクリーンなどに投影します。スクリーン上の目盛りや交点線を使用して、対象物の寸法を測定したり、形状を評価したりします。また、可動式のステージに対象物を配置するので、水平方向や垂直方向に移動させることができ、対象物を異なる角度から観察できます。対象物を拡大・投影して観察することで、精密な寸法測定などが可能になります。

MOSFETトランジスタ

MOSFETトランジスタとは

MOSFETトランジスタとは、電気信号を増幅したりスイッチングをするための半導体素子です。

「MOSFET」は、 Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor の頭文字をとっており、メタル (金属) 、オキサイド (酸化物) 、半導体といった材料の三層構造となっています。主な特徴には、ゲート電圧によってチャネルの伝導度を制御することがあり、スイッチング素子として集積回路 (IC) やデジタル回路などで広く使われています。

そのほかにも、ゲートに対して非常に高い抵抗値を持っており、信号を受ける際に、外部回路からの影響を受けにくくなること、ゲートに電圧がかかる限りほとんど電力を消費しないといった特徴があります。

金属シートシアー

金属シートシアーとは

金属シートシアーとは、金属板などを所定の形状や寸法に切断するための機械です。

金属を切断するため、上部と下部に刃があり、はさみのように2つの刃は互いに動いて金属を挟み込んで切断します。一般的に鋼鉄などの硬い金属を処理するのに適しています。手動タイプは、持ち手はペンチのような形状で、刃の部分ははさみのようになっています。

上部と下部に鋭い刃が取り付けられ、刃が開閉することで金属を挟み込んで切断するハンチングシアー、ギロチンのような構造で、上部に取り付けられた大きな刃が垂直に下降して金属を切断するギロチンシアー、レバーに力をかけ、金属を切断するレバーシアーなどの種類があります。

手動転送スイッチ

手動転送スイッチとは

手動転送スイッチとは、手動で異なる機能や動作モードを切り替えるための装置です。

電気回路では、電流や信号の経路を切り替えるために使われています。また、通信機器では、ネットワーク上において、異なるネットワーク間での通信経路の選択や通信プロトコルの変更のため、データの転送方向や経路を切り替えるために使われています。

レバーを上下に動かすことで、オンとオフを切り替えるトグルスイッチ、平らなレバーを使い、左右に傾けることでオンとオフを切り替えるロッカースイッチ、ボタンを押すことでスイッチが作動し、ボタンを離し元の状態に戻ることでオフとなるプッシュボタンスイッチなどがあります。