監修:KEYes株式会社
スマート南京錠とは
スマート南京錠とは、通信機能や認証技術を取り入れた錠前です。
従来の南京錠は鍵穴に物理鍵を挿し込む形式が一般的でした。それに対してスマート南京錠は、BluetoothやNFCなど、ワイヤレス通信や指紋認証を採用することが多い特徴があります。スマートフォンと連携する場合は専用アプリを通してロックの操作や履歴の確認が行えるため、鍵の紛失や盗難といったリスクを低減しやすいです。
また、暗号化された通信を使用する製品であれば、外部からの不正アクセスを抑制し、安全性を高められます。加えて、パスワード式や指紋認証を採用するモデルも存在し、多様な場面に対応しやすい点が魅力です。スマート南京錠は利便性とセキュリティの両面をカバーする手段として注目されています。
スマート南京錠の使用用途
スマート南京錠は以下のような用途で使用されます。
1. 個人宅
個人の管理物におけるセキュリティ向上に活用する方法があります。自宅の倉庫や自転車のロック、旅行時のスーツケースなどがその一例です。細かな荷物からやや大きめの保管場所まで、鍵紛失の心配を減らしながら使える点が魅力です。スマートフォンと連携する錠前なら、近づくだけで自動解錠する機能を設定できるケースもあり、荷物を素早く取り出したい場面に適しています。
2. オフィス・工場
オフィスや工場などの複数の人が出入りする場所の管理用途で使用されます。スマート南京錠を導入すると、特定のユーザーだけが解錠できる仕組みを簡単に構築できます。従来の合鍵管理や施錠忘れによるセキュリティリスクを低減することが可能です。
図2. スマホアプリから解錠操作
3. 無人設備
発電所や通信基地局などの無人設備では、高いセキュリティとアクセス管理の両立が求められます。スマート南京錠を導入することで、遠隔地の設備に対してもクラウド上で解錠権限を管理でき、緊急対応時の即時アクセスや作業者のログ取得が可能になります。物理鍵の紛失リスクがなく、権限の一元管理によってセキュリティ性と運用効率の向上を同時に実現できます。点検業務や保守管理の信頼性を高める手段として有効です。
図3. 屋外利用可能なスマート南京錠も多数
4. 劇毒物の保管
劇毒物の保管には厳格な管理が求められ、鍵の所在管理やアクセス履歴の記録が重要です。スマート南京錠を用いることで、特定の担当者のみに解錠権限を付与でき、解錠・施錠の履歴を自動的に記録・保存できます。万が一の事故や不正アクセス時にも、誰がいつ操作したかを即座に確認でき、監査対応にも有効です。物理鍵不要で鍵の複製リスクを排除でき、化学薬品の安全かつ効率的な管理体制を実現します。
本記事はスマート南京錠を製造・販売するKEYes株式会社様に監修を頂きました。
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